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手作りアクセサリーのお店「MoMi」の店長による旅と写真。過去の旅中に書きためた日記、旅中に撮った写真を載せています。

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モロッコ日記35 全てのイライラはこの時のために

 
振り返るとそこには、なんともまぁ素敵なカップルが。

そうです、今はもうすっかり忘れていたけれど、フェズで4人部屋をシェアした私たちの勇気の証のあのカップルです!

顔を見た瞬間にわー!っとなり、声をかけてくれた嬉しさも手伝って、鬱々としていた気分が一気に晴れ渡った。

何してるのー?!偶然!と言い合い(実際には言えてないけれど、そんな気持ちと表情で)、とりあえず先にバスのチケット買ってくることを伝える。

突然の嬉しい偶然にやや茫然としながらもニヤつきながらチケット購入。

バスのことはもうどうだっていい。

飲み物を買って2人の元へ。

レモネードで媚びへつらう私たち。

今からマラケシュへ戻って、そのままスペインに行くそうです。

あとは屋台のOJ(オレンジジュース)がおいしいだとか、日本語の新聞って売ってないよねとか、中身のない会話を片言の英語でした。

言ってることはなんとなくわかるのに、気のきいた返事のひとつもできなくて次第に居たたまれない気持ちになってきた。

ものすごく気を遣って喋ってくれている…すみません。。。

なんて気まずいんだろうか。

こんなにも英語を必要としたことがかつてあっただろうかという程、申し訳なく肩身が狭かった。

これ以上、悪い思い出にするわけにはいかない。

というわけで、再会の記念に写真を撮って、会えてよかったと別れを言った。

そんなわけで、忘れてはいたものの、この旅でかなり感じの良かった2人に旅の終盤で再会できた。

ファティマ様…ありがとうございます。。

悪いこと(腹痛など)の後には、良いことがあるものですね。

スュープラトゥールのおやじが横暴でチケットが取れなっかったことも、気分転換に行こうとしたカフェがなくて諦める羽目になったことも、そのせいでふらふらとバスターミナルまで来なきゃならなくなったことも、全てはこの再会のために。

とかなんとか浮かれた気分でメディナへ向かいます。

さぁ!展望台へ海を見に行こう!

ガイドブックの地図を見て向うったのだが、迷いに迷った。

どう考えてもこの地図おかしい。

地図を描いた人も歩きながら迷って描いたせいでこんなことになっているんだろう。

仕方がないので、人に道を聞きながらなんとか海へと到着した。

うへ―!海だー!!海の匂い!そしてカモメがいっぱい!!!

うーん、風も気持ちがいい!



…続く
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モロッコ日記34 イライラの日



                       客引きと揉めたホテルの部屋


客引きに連れてかれるがまま見に行ったホテルが結構よかったのでそこに泊まることにした。

またダブルベッドにふたりでコロンだ。へへへ。

きれいだしかわいらしいし悪くないな、なんて眺めてると客引きが話しかけてきた。

何だまだいたのか。何の用だ?なんて思ってると、客引きがコミッションをくれとか言ってきた。

聞いてないしー!見るだけって言って連れてきたくせに!

ていうかそれって普通ホテルの人にもらうもんじゃないのか!

と様々な文句が浮かんできたけれど、一応いくらか聞いてみた。

高くなければ払ってもいいかなと思って。

するとコーヒー一杯分ぐらいでいいと言う。

コーヒー飲まないし、現地民価格のコーヒーの値段も良く分からない。

具体的に聞いたら、20DH。。。

恥ずかしげもなく、よくもまぁいけしゃあしゃあと。

20DHといえば250円だ。

どこでどんなコーヒーを何杯飲む気だ。

なおもしつこく言ってくる客引きにイライラ…

あまりの図々しさに憤慨し、一階にいたホテルの人にすごい剣幕で告げ口する。

そしたら払わなくていいって。良かった。

ホテルの人は一階を自宅として住んでいるようなので、いい人そうで良かった。

そしてこいつがホテルの人じゃなくてよかった。

聞かれたときにささやかな金額を言えばもらえてたかも知れないのに。

ビジネスを甘く見てはいけない。

そんな道理はまかり通らないのだから。

そんな悪態をつきながら3時前に外出。

もう旅も終りが近い。

カサブランカまでのチケットを確保しよう。

CTMは夜行しかないようなのでスュープラトュール(?)というマラケシュでタクシーのおじさんが教えてくれたバス会社に行ってみることに。

15時OPENとあるのでしばし待つことに。

ものすごい強風と砂。目が痛いし、しかも寒いのだ。

15時になってもちっとも来ないし、イライライライラ…

待ってる人も結構多くなってきた。

きっとみんなイライラしているに違いない。

そして15時半、やっとやってきたのは何ともふてぶてしいおやじだった。

私たちより前から待っていた白人の人といきなり口論。

1人目から・・・・

そして私たちの話もあっさりと流されてしまった。

直通がいいならバスターミナル行けば?みたいな感じで。

んなくそー!!何のために待ってたんだ!腹立たしい。

なんだかここへきてからあまりいいことがない。。。

どこがいいのだ、この寒い町の。

とぼとぼとバスターミナルへ向かう。

バスターミナルも地味に遠くてもう嫌だ。。

それにしても夜行のCTMと昼の民営バス、果たしてどっちがいいんだろう。

どっちにしてもバスはバスだ。

つまりお尻が四角になるほど痛いことには変わりないのだ。

もうそろそろ限界のお尻。

さて、ターミナル到着。

民営バスは結構あるみたい。

外にバスの車両状況を確認しに行ってみるが、やはりどうもキツそう。。

夜行のCTMにするかーと中に戻りかけたちょうどその時、誰かに呼ばれた気がして振り返った。


…続く
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モロッコ日記33 いざ次の町へ

 
地獄の一夜を明け、6時半に起床。

毛布をかついでモソモソと部屋へ戻った。

あぁ本当に死闘の一夜だった。

とにかくトイレへ。

もはや水しか出ません。

一足先に体調を壊したSも水しか出ないらしい。

水なんだったら何で後ろから出る必要があるのか…

汚い話、失礼いたしました。

とにかくまだ体調は不良、昨晩の死闘で睡眠も不足していた。

部屋にいると、テラスで物音がしておじさんの出勤が分かった。

グッモーニーンッ!という明るい声も聞こえてきた。

元気がある人はいいな…

さてテラスへ行き、ホットココアを1杯ずつ頼む。

ちびちびとお腹のご機嫌をうかがいつつ飲んだ。

Sが持ってきてくれた胃腸薬3種の神器(整腸剤、胃薬、抗生剤)も飲ましてもらう。

ココアさえも完飲できない自分に底知れぬ不安を感じる。

大丈夫だろうか…

不幸にも今日は移動日なのだ。

たった3時間とは言え、この状況でCTM(バス)に乗る実力なんてあるのだろうか。

全く自信はないが、乗るしかない。

今できることは漏らさないように万全の準備をすること。

Sに1ルータス(モロッコ産のオムツみたいな生理用品)をもらうことにした。

というかSが1DHの借りを1ルータスで払ってくれると言うのでそうしてもらった。

オムツ着用。これで少しは安心だ。

そしてバスの乗り場へ。

なんとありがたいことに今日はたったの10分遅れでバスが出発した。

トイレのそばを離れた今一刻も早く次のトイレへ到着したいので、これにはとても感謝した。 

ありがとうございます、ファティマ様…

少し眠り、10時の休憩で目を覚ます。

しばらくすると…見えてきた!海だ!!

バスを降りるとあんなに暑かったマラケシュが嘘のように涼しい。

とにかく3時間、粗相もなく無事に到着した。

宿の客引きがしきりに声をかけてきて、良く分からないので見るだけということでついて行ってみることに。

あぁ何だか町が生臭い。

ここは海の町、エッサウィラ。

海の臭気がたちこめた、涼しく過ごしやすい町。




        客引きの後を追う私。

…続く

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モッロコ日記32 旅1番のビッグウェーブ

 

            お土産屋で書いてもらった私の名前。合っているのだろうか。



さぁ、旅の一大イベント、パッキング祭りの始まりです。

お土産購入量とパッキング限界値の熾烈なせめぎあいが繰り広げられるのだ。

貧弱な私のザックは30L。

お土産を入れるには小さく、背負うには重い。

幸いにも整理整頓が得意な私は無事入れおおせて、一足先にテラスへ上がった。

いつものようにおじさんに水(COLD)をもらい、粉ポカリを一袋ぶち込み、日記を付け始めた。

そのうちに相棒Sもやってきて、2人で黙々と日記を書いた。

しかしながら、あまりにお腹が張っていて集中できない。

息苦しく、しんどい。

日記を断念し横になることにした。

(後に残すと追いつけずに大変な数日を送ることになるのに日記を断念したとは、そのしんどさは今思うと察して余りある。)

そのうちに消灯時間になり、テラスの電気が消えた。

あたりはうす暗く、しっとりとした空気の中、フナ広場の賑やかな音が遠くに良く聞こえている。

それがなんとも心地よくて、夢と現を行ったり来たりしていた。

少し眠ったか、眠ってないか。。。。

緊急事態発生。

お腹で警報が鳴り響いている。

トイレーーーーーー!!

その前に紙だ!トイレは共同だが、紙は部屋にある。

部屋の鍵はSのズボンの横のポケット…??うー…

大変申し訳ないが、ぐっすりと眠る相棒Sを起こした。

ついでに紙の在り処も教えてもらった。

テラスの階段を降りて部屋へ向かう。

途中横目にトイレを過ぎる。待っていろよ!トイレ!すぐ行くからな!

あぁー部屋が遠いーーーー!!

実際は5,6Mの距離が長い。

今やお腹はぎゅるぎゅると暴れだして痛くてたまらない。

急げ!私の足!

見るからに大慌てでがちゃがちゃと鍵を開け、手探りで物を落としながら紙を探し出してやっとのことでトイレへ。

はぁ…危なかった。
痛すぎてもう無理かと思った。。
完全に下しているし、一体何に当たったんだろうか…

などと自分をごまかすためにわざと頭を悩ましてみたが、やっぱり痛いもんは痛いー!

トイレと同じフロアにある部屋に戻り、暑いベッドの上にうずくまりながら息も絶え絶えに薬を引き寄せて飲む。

テラスは涼しいからお腹が冷えるかもしれない。

薬もそんなにすぐ効くわけはないし、胃薬はあれど腸の薬はない。

Sを起こしに行って、薬をもらう元気もない。。。

とにかく痛みから早く解放されたいので鎮痛剤、それから胃薬と抗生剤という出来る限りの薬を取りこんだ。

薬が効くまでとにかく待つしかない。

汗だくになって痛みにもんどりを打ちながらただひたすら時の経過を待った。

痛みと暑さで意識が朦朧とする。。。。

ハッと意識を取り戻したのは、5時前だった。

体がどっと疲れている。

少し落ちついたのでそっとテラスに戻りもう少し眠ることにした。

ナイフみたいに鋭い月が見えた。きれいだ。

ファティマ様…我を助けたもう…


…続く


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モロッコ日記31 嵐の前の呑気な食事

 
フナ広場には屋台がわんさかとある。

この中のどこかの店で食べようと話していたときに、日本語が聞こえてきた。

男子学生2人組です。

セウタというところから来て、昨日マラケシュに着いたところとのことだった。

セウタ…ジブラルタル海峡のモロッコ側にあるスペインの地名みたい。

ずっと南下して来たんだな〜とのん気に考えていたら、衝撃的な話が飛び出した。

なんと、信じられないことに、セウタから徒歩で来たと…

え……?え!?え〜!!!!?

その距離およそ640キロ。

開いた口が塞がらない。おかしい。行き過ぎたチャレンジ精神。

道中は勿論荒野のような場所もたくさんあるので、村の井戸水なんかを飲んだりしながら、一月以上もお腹を壊しやってきたらしい。

現に1人は現在もダウン中。ほんとは3人組だった。

誰が見ているわけでも、誰に頼まれたわけでも、放送されるわけでもないのに、そんな電波少年みたいなこと…

聞いているだけでしんどくなった気分。

前日フナ広場でゴールを迎えた際は観衆が集まってきて皆で盛り上がったらしい。

そんな体力と勢いと冒険がつまった旅話を聞いて、自分たちとのあまりの違いに、テレビを見るようにほうほうと別世界を垣間見せてもらった。

さてさて、それはさておき夜ご飯だ。

適当にhicham97と書かれた屋台で食べてみることに。

ここでタジンとクスクスを注文した。

やっとだ。全然おいしそうに見えなくて先延ばしにしてたクスクスだがここでノルマ達成。

もう一つの私たちのノルマ「ハンマム(サウナみたいなの)へ行く」は達成できぬまま旅が終わるだろう。

せめてクスクスがクリアできて良かった。

クスクスのお味は…うん…予想通り。いまいちです。パサパサとしている。

ポテトまで頼んだのにすぐにお腹が張ってしまった。

そうまさに「張る」という感じ。

ほとんど出てきたときのまま残っているというのに全然入らない。

それでも大好きなポテトは別腹だと自分に言い聞かせて頑張って食べた。

はぁ…どうしよう…勿体ない…とそこに、子供が来た。

ナイスタイミング!

パンに鶏肉を詰めて渡した。食べてくれてありがたい!!

ここモロッコでは子供や少し貧しい人なんかが食べ物をもらいにくることが結構あって、それが極自然に行われているのをしばし目にした。

イスラム圏の文化だろうか。分け与えることが自然みたい。

とにかく、食べてくれてこちらも嬉しく、むこうもお腹が満たされて、お互い良かった。

さて夜も更けてきた。ホテルへ戻ろう。

夜のマラケシュは悪い若者がぎらぎらしていて恐ろしい…という勝手なイメージにより早足で部屋へ戻りました。


             良く見ないと分からないクスクスとタジン


…続く










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モロッコ日記30 嵐の前の呑気な買い物

そして言われるがままに彼についていき、ホテルに到着した。

終始焦っている様子の彼。

一体何を求められているのか。

ホテルに着いたはいいが、肝心の日本人の子がいなかった。

それでホテルの従業員を巻きこんでみたが、ますます混乱する一方だった。

というのもこの西洋人の彼が英語が話せず、フランス語で色々言ってくるのでさっぱりわからないのだ。

どうしても分からないので、とりあえずその日本人の子に書置きをするというアクションで事をおさめることにした。

「何か分からずこの宿へやってきましたが、何かお困りのことがあるのなら○○という宿に泊まっていますので…」

というような何が何やら分からない文章を残した。

何もないのにこんなメモを知らない人から残されたら私なら気味が悪いと思いつつも、何も分からないのでそれ以上どうしようもなかった。

西洋人の彼の心を満たしてあげられたかは微妙なところだったが、何かしたってことで無事に釈放され、今度こそ出発した。

匂いに誘われ、カバブサンドなんぞ食べてみることに。

個人的には肉にもう少し油分が欲しいところだ。

カバブの塩分とカバブのパサパサさで水分が欲しくなり、毎度のオレンジジュースを。

こればかりは本当においしい。

私の大好きな飲み物にスポロンがあるのだが、それに負けず劣らずのおいしさ。

ただし、お腹が痛くなるのではという不安を常に抱えながら飲むオレンジジュースと、お腹に優しい乳酸菌飲料のスポロンでは、やはりその安心感が違う。

その後は、再びのお土産ノルマ。

カセットテープや、アフリカの形のペンダント、コップ、お香、ミントティーなど購入した。


                                 定番の美しいランプシェード


かなり頑張った…疲れた…

モロッコ商人の強気な態度でギザギザした心を癒すべく一時帰宅。

テラスで水を注文。

「HOT?COLD?」のおっちゃんとの毎度のやり取りに少し心和ませて、水をCOLDで飲みつつ頭を整頓した。

もう一度外へ出て、迷っていた布を購入。

それから欲しい赤のグラスを探して歩く。

なぜか赤が全然なく、そうなると余計欲しくなり、唯一あった赤×ピンクのグラスも店の兄さんが全く譲ってくれない。

「2つで20DH!」と何度言っても、頑固として「2つで30DH!」と。

20DHでも250円ぐらいだから結構高いと思うのだが…う〜。。。

欲しかったら買えばいいのだが、ここまできたら何だか意地になってきて下がらないならせめて買わないでおこうという判断に。

次の町エッサウィラにかけてみよう。

ここマラケシュにもこんなにないのにエッサウィラにかけるとは、我ながらなかなかのギャンブルだ。

そんな店員との押し問答を笑いながら見ていた隣の店の奴がとある提案をしてきた。

「今日一晩一緒に過ごしたらプレゼントするよ」とのことだった。

いやいやいや全部買って6つでも120DHが関の山だろうに、どんな都合のいい提案だ。

「絶対嫌ー!無理ー!NO-!NO-!」と2人で騒ぐ。

「じゃあこの中なら誰がいい?」みたいなチャラチャラした会話になってきて、よく見るともう日が落ちて真っ暗だった。道理で…

誰も良くない!我が強すぎ!顔濃すぎ!

というわけで、そこを立ち去ってフナ広場に戻った。

相も変わらずすごい人だ。

ここは本当に真夜中の町。ここからが本番という感じ。

さて夜遊びをしない私たちは、ご飯でも食べて帰ることにしよう。

…続く


ハンドメイドアクセサリーMoMiも宜しくお願いします

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モロッコ日記29 お土産ノルマの日

砂漠のオアシスである我らが宿のテラス。

そして砂漠である我らが宿の窓1つない部屋。

というわけで、そのままオアシスで眠ることにした。

私たちと同じように砂漠から命からがらやってきた他の宿泊客も数人いる。

とてもあの部屋では眠れない。

私は暑さにだけは強いという自負があり、日本なら夏でも特に冷房や扇風機を使わなくても寝られるし、汗をかきながら寝ることも嫌いじゃないと思っている。

が、とてもあの部屋では眠れない。

運よく眠れても、眠る前より衰弱して目覚めるのは必至だ。

それに引き換え、テラスはやや肌寒いほどで朝起きた時には体が冷えていた。

起床してそのままテラスで朝ご飯。便利…!

オムレツとココアとパンをお腹いっぱい食べて、食べ過ぎて苦しいが幸福だ。

ちなみにこの日は旅12日目の朝です。

さて、9時頃から活動開始。

旅先からのハガキという小粋なものを郵便局で出した。

こんな遠くからでも数十円という金額でハガキが出せちゃうのだからすごい。

と、毎度思うことを改めて思い返しつつ、お買い物開始!

お土産を買うのはエネルギーがいる。

なにせ全ての店で値段交渉が必要だからだ。

1個40DHではじまったものが10個30DHに決着するという、法外なふっかけ方をしてくるので大変。

自分の中である程度の落とし所を決めておかないと、きりがない。

ファティマの手の貴金属や、モロッコ定番のミントティーグラスなんかを物色して、練り歩き練り歩き限界が来て、13時。

OJだけ飲んで、ひとまずホテルに退散。

ふー疲れた!体力がないのですぐに疲れるのです。

そのまま時に身をゆだねて、だらだらと二時間が経過した。

本など読んで、まったくそんな要素のない内容なのに悲しいような気持ちになった。

暑さで脳の信号もバカになっているのかもしれなかった。

そして3時半、シャツを濡らして、タオルを濡らして、本日のノルマであるお買い物に再度出発。

した途端に、西洋人にとっつかまった。

何を言っているのやら、彼のホテルに日本人の子がいてどうのこうの…?だから何?私たちに何の関係が…?

でも妙に切羽詰まった様子の彼を無視することもできず、彼についてホテルへ向かうこととなった。

基本的には善良な私たちなので。

とにかくホテルに着いたら、その日本人の子に聞けば分かるだろうということで黙って着いて行った。

彼はその間も良く分からない説明を必死にしていた。



                  小走りで路地を行く

…続く


久しぶりに新商品をUPしましたので、
手づくりアクセサリーのMoMiも宜しくお願いします。
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モロッコ日記28 オレンジジュースと何もない平和な日

さて、伝統工芸館でたっぷりと冷気を体に蓄えたところでそろそろ戻ることにしよう。

館の職員であろう黄色のポロシャツのおじさんに、道を尋ねていざフナ広場へ!

道が入り組んでてよく分からないが、フナ広場近くにあった高い塔のような建物が見えているので、きっとあれに向かっていけばいいだろうということになった。

そんな私たちの薄らとした不安を知ってか知らずか、いつの間にやら男の子がついてきている。

どうやら案内するつもりらしい。

親切心か下心か…

毎度湧き上がるこの気持ちによって、いい人にまで警戒してしまうのが悲しい。

案内はいらないよ、ということは言ったのだが、当然そんなことは聞く耳持たずでずっとついてくる。

本来だったら道を確かめながらゆっくり歩きたかったのだけど、何だか無意味に急ぐ羽目になってしまった。

進もうとすると強引にこっちだと言って連れてかれたりしながら、しばらく経ったころ、案の定お金をせびられて、がっかり。

はぁーやっぱり下心だった。

でも初めから案内はいらないと言っていたのだから、臆することはないはず。

それでお金は払わなかった。

少し行くと見覚えのあるところに出た。

それがなんとも予想外のところだったので、その時に初めて男の子に嘘の道で連れまわされてたことに気がついた。悪ガキめー!

確かに、良く考えたらそんなに遠いはずないし。。ぼんやりしている自分も自分だが。

きっとすぐに着いたら案内も何もないので、遠回りしたのだろう。

何たる無駄。結局はフナ広場に着いたからいいけど、それならもう少しゆっくり裏路地を歩きたかった。

それでいい写真スポットでも案内してくれたら、本当に案内料払っても良かったぐらいだ。

商売は需要と供給があってはじめてなりたつということ、諭してやりたいぐらいだった。

そして、自分よ!もう少ししっかりしろ!

そんなこともありつつ、到着したフナ広場はすでに結構なにぎわいを見せていた。

人も多くて、活気があって、オレンジジュースの屋台もいっぱいだ。

オレンジジュース、3DH(この時で約38円)。

幸せの3DH!絞りたて!うまーい!!

また渇きに乗じてぐびぐびと飲んでしまった。

お腹、大丈夫か…?ファティマ様、お願いします!

さて喉も潤ったところで何か食べようかと思う。

体調のこともあるので、もう広場に面したレストランのどこかで食べるつもりだ。

二階がテラス席になっているレストランで野菜のタジンを頼んだ。

Sは様子を見ながら控えめに少し口にした程度。

その分を食べた上に、いつものアラビアパンを半分も食べてしまった。

私も決して絶好調ではないというのに、値段が高かったので欲にかかって食べてしまった。

近くの席に日本人のおじさんが3人座った。

珍しいなぁーと思い、帰る時に「観光ですか?」などと気軽に声をかけたのだが、仕事とのことだった。

そしてどうやら会議でモロッコに来たとか。

さらには国王に呼ばれて、みたいな話まで出てた。

失礼だったか、という不安もあり、あんまり突っ込んでは聞けなかった。

今日は暑かったですねーとか当たり障りのない会話をして、おじさん達が47℃だったということを教えてくれた。

47℃ってほんとに気温としてありえるんだなぁ…と妙に感心したような気持ち。

おじさん達は国王と一緒にクーラーのとこにいたらしいけれども。

あぁ明日のお昼に国王が私たちのことも呼んでくれたらいいのになー。

でも明日はお土産を買う日なのでそうウカウカもしてられないのだけれど。。。

おじさん達に挨拶をして、レストランを出てところで、またオレンジジュースを飲んでしまった。

お腹の不穏さを感じつつも、我慢できなかったのだ。今日の4杯目。うますぎる。

それにしても、すごい数のオレンジジュース屋。50はくだらない。

こんなに見事に同じだと、こちら側としてもどこで飲んだらいいのか分からない。

もう少し工夫すればいいのに…と思わずにはいられない。

そんなことを考えながら、宿のテラスへ。

ココアを飲みながら日記を書きつつ、このテラス、まさに砂漠のオアシス!と喜びを噛み締めているところである。



…続く


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モロッコ日記27 生きる知恵


フナ広場の喧騒


朝、自分の汗で溺れ死ぬかと思い目覚めた。

それで、少しは涼しいかと、宿のテラスにあがって眠ることにした。

テラスのお店でオレンジジュースと水を頼んで、すごい勢いで流し込む。

溺れるほどかいた汗に見合う水分がとれていないのでいくらでも飲めそうだ。

オレンジジュースは本当に美味しい。たった今しぼりました!という感じの味で、しかもとても甘い。

さぁこれからどうなるのだろう。

早くSが元気になってくれたらいいんだけど。。心配だ。

今から眠って、起きた頃に治っていますように。ファティマ様!

そんなこんなで、次に活動を開始したのは午後2時頃だった。暑い。

流れを変えなければ…

生きるための知恵を絞らなければ…

まずはできることからやっていこうということで、Sと私は歯磨きをしてみる。

元気な私は二度磨きしてみた。

そして2人仲良くシャワー。苦楽を共にしてこそのバディなのだ。

つまりまぁシャワーはいつも苦にあたる。

さっぱりして、3時半頃に外へ。

生きるために知恵として、シャツを濡らして出来るだけ軽く絞って着た。

不安を抱えながらの旅路だ。

プチタクを拾い、CTMのオフィスまで。

次の町エッサウィラに行く道を確保したいのだ。

タクシーのおじさんが何か色々言っている、たぶんもっと安いバスがあるとかいう話だろう。

もう好きにして下さい。

生きるためにしぼった知恵も、もはやここまでか…シャツは既に乾いてきた。

あぁ、暑い。

タクシーのおじさんに翻弄されるがまま、安いバス会社に連れていかれたけど、待たされた挙句にチケット買えず、結局CTMへ。

翻弄してくるものの、おじさんはいちいち車を降りて手助けしてくれるとてもいい人だった。

無事に次への道も確保したので、ひとまず安心。

あとはSの体調だ。早く治りますように。

帰りに、伝統工芸館なるところで降ろしてもらった。

しかしながら、あまりにも喉がパサパサでとてもじゃないけど、皆さんの腕自慢を拝見できる状態じゃなかった。

近くの売店でレモンジュースとポテトチップスを。

極小の店内で食べさしてもらった。

そしてさらに小さい水を1本と、ポテトチップスを大人らしく大人買い。10袋。

店員の青年から小さい笑いをとって、再び工芸館へ。

ものすごく色々あって興味深く、店内をゆっくり見て回った。

きっといい物なんだろうけど、日本並みに高い。

買う気はなかったが、日本並みに店内が涼しかったので殊更にゆっくりと見た。

クーラーがきいてるような、そんなところあんまり行けないし、しかもいるだけなら無料だし、素晴らしかった。

でもあまりの温度差に体がついていけるだろうか。

もちろんシャツはとっくに乾いている。

たぶん30分ももたなかった。

おそろしい暑さだ…人生史上最高気温だ。。


…続く



手づくりアクセサリーのMoMiもよろしくお願いします。
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モロッコ日記26 ファティマ様

日も暮れてきた。

目の前にある大きなモスクが既に下りきった夜の帳に綺麗に浮かんでいる。

お祈りの放送も聴こえ、異国情緒に思いを馳せようと目をつぶるが、音質の悪さが気になって浸りきることはできなかった。

そんなことより、何か食べようと思う。

ちゃんとしたものはほとんど食べていない。

しんどさを押してSも少し外に出ると言うので、一緒に外へ。

広場の近くへ出ると……何ここ!すごい人!竹下通りのよう。

竹下通りを進む気にもなれず、すぐそこの洋風レストランで食事をとることに。

通りに面した外の席に座り、人を眺める。

注文はきのこのクリームスパゲティ。体調不良のため2人で1つ。

こんなハイカラな料理は久しぶりで、何だか懐かしささえ覚えた。

さっと食べてさっと帰るつもりだったのだが、なかなか出てこない。

到底スパゲティを作ってるとは思えない時間が経過している。

絶不調のSと、なんとなく不穏な私はたいそうイライラした。

コンロが1つしかなかったフェズのおじいちゃんのとこでも、今の時間があればタジン4つは出てくるだろう。

そしてようやく出てきたスパゲティは予想通りたいそうお粗末なものだった。

麺はゆですぎで伸びきってるし、味が薄すぎてそれがより一層もっちゃり感を増長していた。

まさかこの間ずーっとゆでてたんですか?と、嫌みの1つでも言いたかったが、言えないのでささやかながら不快感を顔に表して戻る。

文句ばっかり言っているが、実際はほとんど外に発信してないので、終始ただの陰口。

情けない。

部屋に戻って何もせず2人でベッドに転がる。

暑さで夜中に何度も目を覚ました。汗だく。

あぁ、趣のあるフェズのメディナへ戻りたい。

横ではSが腹痛と共に眠っている。

ファティマ様…2人の健康をお守りください。。。


                            宿のテラス



…続く



お店の方も宜しくお願いします → MoMi


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モロッコ日記25 マラケシュへの遠い道程

あまりの山道に薬が効かないのだろう。

とても気分が悪かったが、この休憩中に何かお腹に入れておこうとスナック菓子を食べる。

こんなときにスナック菓子か、と思うがこれしかないので仕方がない。

日本に戻ったら好きなものを山ほど食べようと強く思った。

それから、冷たい飲み物を飲みたいときに飲みたいだけ。

酔っていることで色んなものがいつもの数倍辛く感じられた。

揺れる車、狭い車内、暑さ、外国人の強い体臭。

先の道のりは途方もなく思えたが、車は走り、走った分だけ間違いなく私たちは目的地に近付いて、やがて到着した。

進めば必ず到着するということはとても心強いことだと思った。

目的地マラケシュに到着したのは夕方5時前だった。

何てしんどいんだろう。

でも横を見るともっとしんどそうなS。

一刻も早く休みたいが、休むためには宿が必要だ。あと一踏ん張り。

プチタクシーで中心部であるメディナまで行き、ガイドブックで安宿の多いあたりを目指して歩く。

すると、路地に入った途端後ろから声をかけられた。

「日本人…」

振り返ると、そこにはTさんがいた。

カタールの乗り継ぎからモロッコ到着すぐのカサブランカまで一緒だった人だ。

カサブランカからマラケシュに行くバスに乗ったはずだが、今マラケシュで会うとはどういうことか。

まさかずっとマラケシュにいたんだろうか。

その事もさることながら、Tさんであるなら声のかけ方にも違和感を感じざるを得ない。

一度は声を交わしてるのだから、名前が分からなくても「日本人」はないと思う。

話をきくと、Tさんも砂漠まで行ってきたらしい。

そのままフェズに行かずマラケシュに戻ってくるなんてあまり要領のいい周り方とは思えないが、要領よく周ればいいってものでもないし、マラケシュが気に入ったのかもしれないし、彼の勝手だし、私には関係のないことなので口は出さずにおこうと思う。

そんな風に思う所はたくさんあったが、「いい宿ないですか?」とあたりさわりのない質問だけした。

「いや、特に…」というような返事がきたので、もういいやと思い、ガイドブックの中のとある一軒に目をつけて向かった。

私もしんどいし、Sはもっとしんどそうなのだ。

何もないなら呑気に話している元気もないので、Tさんには悪いがほったらかして進む。

しんどさでもうすぐ歩けなくなるのではないかという不安のために、知らず知らずのうちに足早になった。

私たちが目指していた宿に到着したら、どうやら後ろから付いてきていたTさんが「ここ俺泊まってるとこ…」と言い、宿の中へ入って行った。

色んな言葉が脳裏をよぎったけれど、もう何も言うまい。

それよりも早く休みたかったし、Sを早く休ませなければと思った。

チェックインをしたら、いよいよ具合の悪そうなSの回復に早く専念したかった。

疲労してしんどい私とは違って、Sは明らかに具合が悪いようだった。

宿の屋上はテラスになっていて、テーブルやイスが置いてあり、さらに簡単な軽食を出す店まである。

部屋は狭くてベッドの上以外にいるところがなく、窓もない部屋だったのでテラスで休憩することにした。

壁際のイスは長椅子になっているので、Sが横になって休むこともできる。

私は、日記を書いていた。

フナ広場の方からは、絶えず賑やかな音楽が聞こえてくる。

そして、広場のたくさんの屋台からあがっているのだろう、白い煙がもくもくと薄暗くなった空に溶けていく。

何だか妙に現実感がなかった。

しんどさのせいかもしれなかった。


                                    フナ広場の屋台

…続く

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モロッコ日記24 民営orグラタク


おはようございます。

8時半に起床しました。

きれいな体で今日からまた新しい1日が始まります。

区切り良く、旅10日目の朝。

受付で朝食が付いてるかを尋ねた。

付いてるみたい。

明るいところで見るとご立派なホテルなのでそりゃあ付いてますよね。

ついでに次の移動に向けてCTMの時間を調べてもらうと、8時と8時半とのこと。

オーノー…もう間に合わないじゃないですか。

まさかまた民営…?いやまさかね。

とりあえず後で考えることにしよう。

気を取り直して、朝食を頂くことに。


                                優雅な朝食   

プールが目の前にあるテラス席で、ココアとたくさんのパン。

いやぁー快適。まいったなぁ。

すっかりリゾート気分で危うくプールに入りそうになったが、冷静になってそんなことしてる場合じゃないと判断して我慢。

只今、無一文もとい無一DHの私たちは大衆銀行へ向かいます。

日曜なのに何故か開いていてラッキー!

(と思ったが、今日は月曜なことに夜になってやっと気が付きました。)

帰り道にポテチとサブレを買って、ジュースを飲み飲みホテルに戻る。

そしてチェックアウト。さようなら素晴らしいホテルよ。

テニスコートもサッカー場も悪魔みたいな気持悪い鳥も何でも揃っているホテル。

☆をもう一つ足してあげたいぐらい助けられました。

でも、私たちは前に進まなければならないのです。

SがカタールでのFさんさながらの出来る感じで、さっとプチタクを拾い、グランドタクシー乗り場へ。

CTMはない、民営バスはもう勘弁、ということでグランドタクシーという選択をしてみることにしたのです。

但し、これはこれで厳しい選択。。

セダン車に運転手入れて7人のります。

前3人、後ろ4人。ぎゅうぎゅう。

選択ミスか…?

もう始まってしまったからには仕方ない。

エア枕を膨らまして、無理に眠りに就く。

酔い止めが眠るのを助けてくれた。

しばらくして、目を覚ます。

山越えの最中という最悪のタイミングだった。

そして私のエア枕はSを挟んだ向こうの黒人が使用中。

何故だ…返してくれ。。

しかも狭すぎて身動きが取れない。

少し走った頃にお昼休憩。

時刻は3時。道のりは半ば。

気分は最高に悪く、かなりキツイ。



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モロッコ日記23 かけつけ一杯


そんな苦痛で感慨深いバスがターミナルに到着した。

もう外は真っ暗だし、いい時間なのでプチタクシーですぐにホテルに向かった。

昼に電話で予約したホテル。

暗くてよく分からないが、相当大きそうだ。

警備の恰好をした人に案内され、中庭と思しき所を通り、部屋に。

綺麗で嬉しい。

驚くべきことに小さい冷蔵庫なんかもあったりして、今までと全然違う。

でもこんなに快適なホテルだというのに、今世紀最大の疲れによりベッドに倒れこんでいる。

体がしんどく、自分の身体を縦にするだけの力が出ない。

横たわりながら微動だにせず、ぽそぽそと話したり無言になったりを繰り返していた。

そんな風に時間が経っていき、このままではいけないとふらふらと立ち上がった。

ひとまず何か冷たい飲み物でも摂取しよう。

どうやらホテルの敷地内にバーがあるようだ。

しんどいのでそこで何か飲むものを手に入れよう。

今は金額のことを言っている余裕がない。

バーに行くと、数人のお客さんがカウンターでお酒を飲んでいた。

私たちはとるものもとりあえずといった様子で、スプライトをかけつけ一杯飲み干して、水を手にすぐさま立ち去る。

他のお客さんたちのくすくすと笑う声を背に部屋に戻った。

東洋人の子供がばたばたとジュースを飲みに来たようにしか見えなかっただろう。

でも尋常じゃないしんどさ。笑われようがどうしようが仕方ない。

またベッドに倒れこむ。

じっとしていると、腰が痛いのが分かる。

もう民営バスはごめんだ。。

そんなことを考えているうちに、少しずつ体が回復してきた。

スプライトの糖分が体に回り始めたようで、ベッドに座ることができるようになった。

これを逃す手はないと、自分を奮い立ててシャワーを浴びる。

何日ぶりのシャワーだろうか。

サハラの砂を洗い流して、生まれ変わったような気分になった。

スプライトのおかげで、体も異常事態を抜け出した。

ここ最近、ご飯を食べた20、30分後最高にテンションが上がることが多い。

きっと足りてないのだろう。

かつかつで体もやりくりしてるのかも。

とにもかくにも今は体を休めよう。


                           恐怖の民営バスチケット

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モロッコ日記22 砂漠から町へ

リッサニに到着した。

リッサニはなんだか商売の匂いがする。

ちょっと居づらい感じがした。

砂漠にいたせいでそう思うのかもしれなかった。

とはいえ、砂漠の白服ほどは商売の匂いはしないのだけど。

一緒にリッサニまで来た西洋人の長髪カップルの方が市場を見に行くと言い、私たちを含む四人はバスの時刻を確認してから決めることにした。

可能な一番早いバスで目的地まで移動したい。

なんだかんだですごく疲れていたので早く落ち着きたかった。

もう二晩はベッドで寝ていないし、それよりもこの二日はバスだのラクダだの移動が多かった。

乗り物酔いをすぐする身としては、乗り物に長時間乗るだけでも精神と身体の双方にそれなりのダメージを受けるのだ。

でも安心のCTMは夜しかないらしい。また民営なのか。。

そんなことをごたごたしてると、横に座ってたモロッコ人のおじさんが話しかけてきた。

本当だろうか、普段日本に住んでいて電通で通訳をしてるとか。

この人から、衆議院の解散か何か、日本のリアルタイムの情報がもたらされてひどく違和感を覚えた。

そして、おそろしくおしゃべりな人だった。

とにもかくにも前に進むため、エルフードまでグランタクシーで向かう。

グランタクシーは、大きめのセダン車で乗りあっていくタクシーのこと。

市場を見てきたらしい長髪カップルも間に合って一緒にエルフードへと移動した。

エルフードでともかくバスのチケット(民営…)を入手し、お昼ごはん。

でもその前に、次のホテルの予約をするために電話をかけなくては。

もさもさと電話屋を探し、そこのおじさんが本当に親切な人だった。

かけ方がいまいち分らない私たちに付きっきりで、繋がるまでかけ続けてくれた。

ありがとう…言葉の壁を越えた親切…

英語で、しかも電話で、ホテルの予約とは私たちには高いハードルだったが、おじさんのおかげで何とか越えることができた。

なんてたってワルサザードの到着予定時刻22時。

女子2人がうろうろしていい時間ではないのだ。

でもこれで、一安心。

しかも、ここ数日の疲れを労わる意味で、この旅1番の良い宿に泊まることにした。

確か星もついてたはずだ。部屋にトイレもシャワーもついている。

安心したところで、みんなのところへ戻り、昼食にまたタジンを食べた。

バスの出発予定時刻は2時半なので、少し前にバス停へ向かった。

でも時間になってもバスは来ない。

こういうことはよくあることだが、よくあるからと言ってイライラする気持ちがわかないわけではない。

待っているだけでも暑さでどんどんと体力が奪われていく。

イライラと待ち続けて、3時も過ぎた頃、悠々とバスがやって来た。

西洋人の人たちに席取り役を任命されていたので頑張った。

代わりに荷物の積み込みをしてくれた。

バスは前の民営よりは若干マシなものの、やっぱり快適とは言えないような狭さで、通路に立っている人までいる。

なかなかの威圧感、閉塞感、圧迫感。。

でも8時間乗ることを思ったら座れただけ良かった。

席は譲れない。

バスが走り出して、日が暮れると、車内は真っ暗だった。

私とSは横並びで、私が窓側、Sが通路側にすわっていたのだけど、Sのすぐそばの通路に立っていた人が何やらとてもしんどそう。

水が欲しいと言うのであげたけど、本当にしんどそうだ。

席を譲ろうかどうしようか、私は今試されている。自分も席を譲れるほどには余裕がないけれど、それでも目の前にもっと余裕のない人がいる。この先目的地まで立ち続けることができるだろうか。。。

などと逡巡し、悩みに悩んでいたところ、何だか様子がおかしい。

そのしんどそうな人は、しんどさのあまり朦朧としてるのか、Sの肩にがっちりと手をかけていた。

シートか肩かもわからないぐらい余裕がないのだ。

これはいよいよ席を譲る時が来たかと思ったら、なんと肩から手をどけようとしたSの手を握ってきた。

えー!新展開!!

どさくさにまぎれて手を握るとは、なんという不届き者か。

心配していたこっちがバカみたいだ。

急変した私たちの態度に諦めたのか、しばらくしてそいつは降りて行った。

近くに立っていた別の人が、「奴はクレイジーだよ」と教えてくれた。

日本人ならなんとなく分る挙動の不審さというものが、外人だと判断できないということが分かった。

彼の行動がしんどかったんじゃなく、まさかおかしかったとは。。

兎にも角にも、席譲らなくて良かった…


                              予約した旅1番のホテル


…続く


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モロッコ日記21 青いターバンのベルベルの人

砂漠ツアーが終了し、戻ってきました。

あんなに気を憂鬱にさせた白服も、もう今となっては心底どうでもよいことのように思えた。

これからリッサニに向かうのだけれど、しばらく時間があるようなのでお喋りをした。

前に太鼓を打ち鳴らして踊っていた陽気なベルベルの人たちだ。

ほんとかどうか知らないが、手相を見れると言って見てくれた。

27から30歳で結婚して、子供は2、3人とのこと。

あまりに一般的すぎて手相を見てもらった甲斐もないような感じだが、まぁなかなか理想的なのでいいか。

とかなんとか思ってたら、2人いたベルベル人のうちのより陽気な方が、急に立ち上がってどこかに連れて行こうとする。

何かと思って戸惑ってると、半ば無理やりにすごい勢いでテラスに連れて行かれた。

何だ何だ…?

相棒Sと離れて不安と恐怖を感じる。

そのままその場にいることが苦痛で、「暑ー!」とか何とか言って戻ろうとした。

けどものすごい勢いでそれも阻止され、陰になっている階段のところに留め置かれた。

怖い…

と思ってると、そこでその人が私のことを好きだと言ってきた。

えー!無理無理!!怖いー!そんなわけないからよく考えてくれー!

はぁ、悪い予感はこれだったか。。。

「いやぁ…ははは、すいません、日本にちょっと待ってる人なんかがね…」とお茶をにごそうとしたが、勢いのある彼は逃がしてくれず、何でだめなんだとか、こんなに思ってるのにとか、とにかく大変だった。

命からがら逃げ出して、Sのところへ戻った。

あぁ、怖かった。。

そんなこんなで、ベルベル人の嫁としての未来を捨ててメルズーガを後に。

ツアーで一緒だった、他の西洋人の人たちと一緒にリッサニへ向かう。



                              砂色のラクダ

…続く
          
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モロッコ日記20 オレンジのトイレ

 

                                  トイレから戻るところ


朝方、明るくなってきて自然に目が覚めた。

日が昇るのをぼんやりと眺めていた。

砂漠の夜は、時期もあるのか考えていたほど寒くなかった。

毛布一枚で寝られるぐらいで、もちろん昼の暑さを思えばぐんと寒いのだが、夏の夜の涼しさという程度だった。

寒さよりも気になったのは、砂。

砂がさらさらすぎて少しの風でも砂が舞っているようで、毛布の上にも、顔にも、口にも砂が侵蝕してきていた。

普段から寝てるときに口が開いているので口の中がざりざりとする。

ピントをあわそうとするとレンズもざりざりとする。

目に見えず、肌に感じることもないが、砂は舞っているのだ。

肺に砂が溜まっていくのを想像して不快な気持になったが、トイレに行きたくなってどうでもよくなった。

勿論のことトイレという物理的な施設はないので、そこらへんですることになる。

好きなところどこでも選べるので、概念的には砂漠すべてがトイレということ。

なんて広くて気持ちのいいトイレだろうか。

とりあえず少し離れたところ、こんもりとした山を越えた向こうで。

アラビア式のトイレとは雲泥の差だ。

旅行中ずっと砂漠トイレだったらいいのに。

トイレが汚いのは本当に嫌なので、旅中はそこが本当に辛い。

さすが、砂漠。用を足すと、一瞬のうちに跡形もなく吸い込まれていった。

そして朝ご飯。パンにチーズとジャム。

食べ終わったらもう戻る時間だ。

またラクダに乗せてもらう。

乗せてもらっといて悪いけど、ラクダに乗るのももう飽きてしまった。

相変わらず股も痛いのだ。

帰りながら、もう二度と見れないかも知れないと砂漠の綺麗さを目に焼き付けた。

砂は粒が細かく、風が波を描き、水のようになめらかな景色を作っていた。

まるでオレンジの海を流されているよう。


…続く
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モロッコ日記19 お腹と空と砂と音楽



                              ラクダたち


どうやら目的地に到着したようだ。

恥骨が砕けるばかりに痛い。

限界だ。

復路を思って憂鬱になった。

本当に長いコースにしなくて良かった。

そんなことよりも、一体ここは何なのだろうか。

一応ごく小さなテントのようなものがあって、その前に人が2人ほどいた。

まさかこの軽装備で住んでるってこともないとは思うのだけど…

私たち観光客のために来てくれたのだろうか。

特に何ということもなく、紹介されることもなく、よく分らない。

あのホテルの人なら一緒に行けばいいのだし、砂漠に住んでいるのだろうか。。。

ラクダに運んでもらったマットが敷かれて、くつろいでいる間も頭の中は?でいっぱいだった。

そして、それ以上にお腹は空っぽだった。

次第に暗くなっていく空には、少しずつ星が増えてきている。

やがては、天の川がはっきりと見えるほどの満点の星空になった。

星もいいけど、それにしてもお腹が減った。

減りすぎて目がかすむ。星に集中できない。

生理的欲求が満たされてからの星だろう。

ここに着いてからほどなく料理を初めてくれているのだけど、待てど暮らせど出てこない。

やっと…!と思ったのに、連れてきてくれたホテルの人が食べたりで、信じられないぐらい待たされた。

結局ご飯を食べられたのは10時頃だった。。。

運ばれてきた瞬間、一つの大皿に6人全員が貪りつくように群がった。

大皿にはチキンのタジン料理が盛られ、パンをちぎってわたされた。

もちろんスプーンなどなく手で食べるんだけど、お腹が空きすぎていた6人はそのことにも気がつかずに、あたかもいつもの動作のように手で煮込み料理を食べていた。

貪るように。

6人が一つになった瞬間だ。

これでやっとゆっくりと星を楽しめるというものだ。

マットの上に毛布を1枚かけて寝転がる。

好きな音楽を聴きながら星をぼんやりと眺めていた。

どちらを向いても砂しか見えない。

空にはまぶしいぐらいたくさんの星。

きらきら光る砂をまいたようだった。

砂に囲まれて、うとうとと眠りにつく。

夜中にふと目覚めたとき、三日月がのぼっていた。

とても黄色い三日月だった。

絵に描いたような、それでいて見たことのないような世界の中にいて、なんだか不思議な気持ちになった。

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モロッコ日記18 砂漠と自由

そんな最悪の気分になっても、そういうものは時間が解決してくれるものだ。

時間が経って、事態が動けば、自ずと気持ちも変わってくる。

いつもそうだし、今回も間違いなくそうなるだろうと思っていた。 

今回は、他のツアー客の存在が安堵を与えてくれた。

スペイン人の女の子とスイス人の男の子が、同じツアーだから一緒に行こうと声をかけてくれたのだ。

そして明日もワルサザードまで一緒に行けるみたいだ。

この2人はあっさりと300DHのツアーに参加させてもらえたのだろうか…私たちだけ日本人だからとあんなしつこくされたのだろうか…

と、一瞬いろんな考えと白い服が頭を駆け巡ったけど、だめだめと考えないようにした。

しばらく様子を見ていた結果、青いターバンの人もいい人そうだし。

さっきまでの不安な気持ちが、こうして一つずつ晴れていく。

冷えピタを貼って暑さをやりすごしているだけでも、時間は流れていくのだ。

外では、誰に披露するわけでもないのにただ自分たちが楽しむために太鼓を打ち鳴らし踊っている様子が見えた。

あぁ、そうだ、忘れてたけどここはアフリカなんだ。

陽気に太鼓を打ち鳴らす姿にアフリカを感じる。

もちろん、白服は参加していない。

きっと、ここでも浮いてるのだ。

お金にならないことには興味がないのだろう。

などと、心の中でまた毒づいて、気分を慰めていた。

そうこうしているうちに、ツアーの時間がやってきた。

先ほど声をかけてくれたカップルのほかに、もうひと組スペイン人のカップルも一緒だった。

指示された通り、ラクダに乗る。

こういう瞬間に人間のエゴイズムを感じないでもないが、ややこしいので今は深く考えないようにしよう。

ちょっと考えることが多すぎて、集中できない。

今回、お背中をお借りするのはひとこぶラクダ。

ラクダの背中はかたい。

乗せてもらって歩きだすと、とても揺れるし恥骨が痛い。

途中、一度ラクダから降りて夕日を眺めた。

空はいつまでも白いまま、すっと沈んだ。

えらく遠いところまで来たもんだなという思いと、そのことに何の意味もないという思いに安心する。

私がどこにいても何をしてもそこに意味なんて何もないのだと思うと、束の間の自由が見えた気がした。

そして、今ツアーに白服がいないことも、解放感を手伝っていた。


                             白服のいない穏やかな隊列


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モロッコ日記17 白服による最悪の気分

誰かに起こされて目が覚める。

まだ深夜。バスの中だった。

寒さの中なんとか寝付いたというのに、ど深夜に起こされて不愉快だ。

しかも、なぜかバスを乗り換えるよう言われている。

その理由が分らないまま、言われるがままに移動。

そして席がない。

その理由も分らないまま、どうにか解決し走り出した。

driverがcrazy…というような言葉を小耳にはさんだような気もするけど、まさかということで深く追及しないことにした。

そんなことないと思いたい。

8時過ぎ、どうやら到着した様子。

「No.2」と言っている人がいたので、その人の車に乗り込んだ。

車が進むにつれ、どんどん何もなくなってきた。

町もなくなり、道もなくなり。。。

舗装もされていない道なき道を走っているのに、ぐねぐねと走る意味は不明だ。

最短距離で行けよ、と心の中でつぶやいていると建物が見えてきた。

建物の向こうには砂漠が見える。

おぉ…鳥取砂丘とは規模が違う…



建物から、やけに陽気な白服の人が出てきた。

そして、ミントティーをふるまわれながら、その白服とツアーの相談をする。

白服は15分後に出発するツアーをすすめてきたけれど、そのツアーは一番高いツアーで900DH(1万円以上)もする上に、この夜行でくたくたの体のまますぐにラクダに乗るなんてしんどい。

何一つとっても、そのツアーに参加するメリットがないので断った。

ツアーは三種類あってこの900DHのと、500DHの、300DHの。

相当高いと思うが、個人で行くのは不可能だし、向こうもそこが分っているからの強気のこの値段だろう。

300DHでも高くて不満なのに、それ以上出す気なんてさらさらない。

でも、白服は300DHのはおすすめじゃない等と言いだして、人生経験だから金を出し惜しむべきじゃないとか、勉強になるいい経験をさせてあげたいんだとか、営業をしてくる。

お金じゃないって言うなら、金を要求せずにそのいい経験とやらをさせてくれ。

とにかくうるさく、しつこく、うんざりとした。

そもそも、そんなに長くラクダに乗りたくないし、本当に3種類のツアーに差があるのかも怪しいところ。

頑なに300DHで、と言うと、若干キレたような感じでツアーの説明の本をパタンと閉じた。

感じ悪ー!!客商売だろうが!

それでそのまま300DHのツアーで連れてってくれる様子もなく、呆れたような態度。

考えさせてくれと言って、外に出た。

はぁ〜最悪。。なんで存在する商品を買わせてくれないのか。

じゃあ最初から300DHのツアーなんかつくらなきゃいいだろう。

300DHで経験できず、900DHなら経験できることって何だっていうんだ。

砂漠に半日長くいることが、私の人生にとってそんなに価値があることとは思えない。

大事なことは、そういうことじゃないだろう。

ということを、語学力があればとくとくと説明してやりたいところだ。

こんな町から離れたところで、ツアーにも申し込ませてもらえずほったらかしにされているなんて。

精神的にストレスだ。

一体どうしたらいいのか…でもどうあっても300DH以上は払いたくないし。

もう既にここに連れてこられてしまっているというのが弱い。

すごく交渉がしにくい。

砂漠の手前にぽつぽつとホテルのようなものがあって、そこからツアーとして砂漠に行くというかんじなので、遠くに見えてる別のところに行ってやろうかと文句を言いながら話し合っていた。

すると、白服じゃない別の青いターバンの人がやってきて、うちらのやりとりを見ていたようで300DHのでいいよと言ってくれた。

というか、それが普通なのだけど。

それで、とりあえず300DHでいけることにはなったのだが、白服のせいで疑心暗鬼になり、もう誰も信用できないという気分。

ただでさえ45℃とかで暑くてしんどいのに、ますますしんどい。

毎年サハラに1ヶ月来るんだというスペイン人の女優のような女性がここにるってことは、そう悪いだけのホテルでもないのかな。

今はそう信じたい。

感じが悪いのも白服だけで、後の人は感じもいいし。

今はそう思いたい。

うだるような暑さの中、額に冷えピタが涼しかった。

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モロッコ日記16 胸いっぱいお腹いっぱい

 
そんなビン底の親切っぷりに感動しながら、そのメガネの奥の優しさを忘れないように一緒に写真を撮った。

テラスからの階段を下りる途中、けんじ(メガネ1)がやってきた。

記念にということで、けんじともさっき写真を撮ったのだが、「メールとかする?写真送れるかな?」と聞いてきた。

勿論だよーとアドレスをメモしようとしたら、さっき書いたんだ…とポケットからアドレスを書いた紙の切れ端が出てきた。

見送りをすると言いつつ来なかったりするもんだから、どうでもいいのかと思いきや、こんなおずおずと遠慮深げにやってきたり。

案外シャイな人なんだろうか。

自分がそこはかとないチャラチャラ感を出していることも知らなかったりするのかも知れない。

お別れの時も、さして深い交流もしてないわりには寂しげな顔をしてくれた。

そして頬を合わせるあの挨拶を交わし、I miss you…的なことまで言っている。

もともとが男前なので、私たち二人もややぽーっとして「メールしようね!ししゃもにもよろしく」と言って別れた。

けんじで胸いっぱい、タジンでお腹いっぱいだ。

(と、この時は思ったのに、写真すら送らなかった…送ればよかった…)

そして、ビン底が見つけてくれた同じリッサニ行きの人とCTMへ向かう。

ミニCTMでは、あの喧嘩した奴にファイティングポーズをとられて、やっぱり嫌な奴だ。

しかも、他のお客さんにバトルのことを話してる。

私たちは間違ってないという言い分はあるが、それを外国語で主張するのは難しいので黙っていた。

それよりも、アトラス越えが待っている。

次のバスに集中だ。



                                                光る稜線


…続く。

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モロッコ日記15 メガネの奥の優しい目

さぁ、怒ってばかりいてもしょうがない。

まだバスまで時間があるので、気を取り直してフェズの町を楽しもう。

もしかしたら食べおさめになるかもしれない、おじいちゃんのタジンを食べよう。

宿にいた日本人のおじさん(モリモリ)と一緒に、おじいちゃんの店へ。

おじいちゃんはいなかったけど、おいしいタジンを作る彼がいた。

モリモリは砂漠から戻ってきたところだったので、砂漠の情報なんかをもらったり、先ほどのバトルについて愚痴を聞いてもらったり。

途中、テレビ局の人が通って話を聞くと、鉄腕ダッシュでメディナの迷路に挑む企画だったらしい。

TOKIOはもういないとのこと。

それよりも、その人たちが泊まってたホテルが羨ましかった。

私たちには高嶺の花のそのホテル、モリモリも砂漠帰りに奮発して泊まったというそのホテル、そこのホテルのことを最低ラインだと言っていた。

仕事なのでまぁ無理もないんだけど、羨ましかった。

話もそこそこに、3人で宿に戻る。

ビン底メガネと砂漠ツアーの相談だ。

既に日本で調べて泊まりたいホテルがあることを伝えると、何とビン底メガネの言う友だちのホテルだった。

奇跡おきたー!

今朝のチーズとカフェオレだ!(奇跡の巡り合わせの意)とSと言い合う。

テラスで電話をしてくれるビン底、そしていっぱい注意もしてくれる。

リッサニは終点だから、途中で客引きについて降りたらだめだよ、とか。

バス停で誰かに声をかけられても答えなくていいよ、とか。

頼んだ送迎はモハメドという人だけど、モハメドは多いからモハメドNo.2と自分から名乗った人について行くように、とか。

ビン底、いい奴…真面目さとお茶目さのバランスの良さよ。。

モハメドNo.2の茶目っ気。NO.2は暗号らしい、なんだかスパイの匂いだ。

かつての旅でスパイに憧れたことを思い出した。

往路の乗り継ぎ時にスパイガイドブックという本を買ったのだ、まぁまぁ重くて高いけどどうしても欲しくて。

そんなビン底に、モリモリも「パーフェクト!」の褒め言葉。

無理もない。

しかも、後ほどまた大興奮で私たちのところへ来て「早く、こっち来て!」とテラスに誘導し、何事かと思いきやキラキラの目で「同じリッサニ行きのバス乗る人みつけたよー!!!」と。

どんだけ、いい奴なんだ。

もはやメガネで信じられないくらい目が小さいことなんて少しも気にならないほどだった。



                             太陽に向かう飛行機

…続く

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モロッコ日記14 取れるか取れないか分らないチケット

今日は夜に引き続いて移動の予定。

しんどいが、砂漠に行くということで何とかモチベーションを保つ。

CTMのオフィスまでバスのチケットをおさえに行かなくてはならないが、遠いことを知っているのですごく面倒臭い。

と思ったら、CTMの出張所的なものがある!ラッキー!

でも、理由は分らないがその場でチケットは取れず、18時に来いということだった。

荷物だけ置かせてもらって、メディナの中へ。

数日前にいたフェズなので勝手知ったる町のような気分で意気揚々。

お馴染みのレストランゾーンでお茶をする。

それから、泊まってたホテルを覗きに行く。

村上淳似の従業員とおばちゃんが歓迎してくれ、しばしおしゃべり。

メガネ2(ビン底)はホテルの従業員じゃないよ、という村淳。

えー?!そんなバカな!ただの友だちに鍵とか渡してたの?!

とひとしきり驚いたところで、メガネ2本人が現れ、村淳とチェンジ。

そのことをメガネ2本人に詰め寄ると、何の話とばかりの態度。

嘘か…。何の嘘だ。。

英語もままならない状態で必死の意思疎通をしてるというのにややこしいことを。

特に笑いが起きるわけでもなく、ただ振り回されただけの嘘でした。

なんだったらメガネ2の方がホテル的には重要な地位にいそうだ。

メガネ2と世間話をしてて、ミニCTMでチケット取れなくてまた行かなきゃいけないというようなことを言うと、チケットが取れるか取れないか分らないなんておかしいと言われた。

英語が分らないせいで、細かいとこがうやむやになることが多いので、今回もまぁ何か理由があるのだろうぐらいにしか思ってなかった。

けど、確かにおかしいかも。

バスのチケットなんて、あるかないかのどっちかしかないはず。

じゃあCTMの本部の方へ直接行ってみよう。

新市街へタクシーで向かう。

すると、チケット一瞬でとれました。

何なんだ一体!とイライラしながらミニCTMへ行く。

で、荷物をとろうとしたら一つにつき5DHだとか言ってきた。

何でだー!お前がチケットすぐ取れないとか訳分らんこと言ったせいだろー!

とSと2人でご立腹の態度をとると(勿論日本語で)、

チケットおさえるのに電話とかして大変だったのにみたいなことを言ってきた。

それはお前の仕事でそれで給料もらってるんだろー!しかもちゃんとできてないし!絶対払うかー!むしろ謝れー!

という感じで、ミニCTMの彼とは喧嘩別れをしました。

うー許せん。職務怠慢のくせに。5DHまで要求してくるとは。

まぁ、今思うと60円そこいらの金額でそこまで喧嘩しなくてもという気もしますが、この時は本当に腹を立てて全力で闘う気持ちだった。

金銭感覚がすぐに現地に馴染んでしまう。

そのせいで、後で後悔することがとても多い。

あれ、すればよかった…あれ、買えばよかった…と。


                         熱いミントティー

…続く

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モロッコ日記13 三文の得とラブレター

旅7日目の朝、5時起床。

さて今日は移動日なので、バスターミナルまで行かなくてならない。

そこに運よくプチタクシーが通ったので乗った。

早起きのタクシー、三文の得だ。

ターミナルに到着したが、バスはまだのようだ。

とるものもとりあえず出てきたので、朝ご飯でも食べようかとひとつだけ開いてた売店でパンとカフェオレを。

早起きの売店、三文の得だね。

横にいたおじさんのマネをして買ったパンですが、カッテージチーズのようなものを挟んだ塩気のあるパンと、甘いカフェオレ。

思いのほか美味しくて、朝から2人でいい気分。

そしてバスが来た。

バスに乗り込んで、いつもと違う様子にここで初めて気がついた。

これCTM(国営)じゃない!民営バスだ!

おかしいと思ったよ…バス予約する時も変だったもんな…

まぁ、でも今さらしょうがない。

この体の浮くような激しい揺れも思えば遊園地みたいで楽しいんじゃないか。

そんな前向きな気分でキラキラタイムに突入。

好きな音楽を聴きながら、窓からは涼しい風。

広大な大地。旅に思いを馳せる。

あぁ…最高。旅っていいね☆とキラキラする私たち。

そしてそれも束の間、間髪いれず、酔いタイムのスタート。

うえぇ〜ぎぼじわりぃ〜(気持ち悪い)

遊園地さながらに上下左右に揺れるもんだから、寝ることもできず。

さっきのキラキラタイム何だったんだ…なんで民営バスに…

しかもトイレ行きたい。でも行きたくない。

次の停車の時に行こう、と意を決して行った。

超特急で済ますと、それでもバスがもう出発しかけて動き出してた。ヒヤヒヤ…

そしてさらに次の停車でSも同じようにトイレに行った。

一人ずつ行かないとバスが出発しかけた時に止める人がいないから。

トイレに行くのもヒヤヒヤしなければならないなんて大変だ。

とかなんとか考えてたら、前の席の男性がちらちらと後ろを振り返って見ている。

何だろうと思ったら、Sのチャックが開いているという注意。

それで言いにくそうにしてたのかーと笑う私たち。

よく開いてるから注意してたのにねーと。

しかし、その後もちらちらとこちらを見ている。

今度は何?なんか落ち着かないからやめて欲しい…

しばらくしたら、水が欲しいと言ってきた。

それぐらいすっと言ってくれ。

なんで回し飲みを?と思ったが、断るのも気が引けてあげた。

水あげたのにまだ見てる。

笑顔もなく、Sをシート背もたれの隙間から盗み見ている。

しばらくして、ペンを貸すように行ってきた。

そしてSにペンが返ってきた、恋文とともに…

ハートに矢が刺さった絵に「LOVE YOU」と書いてある。



















←実物もこれぐらいのクオリティーでした。




いつ好きになってん!

やっぱりパンツ見えたから…?

だとしたら、気持ち悪いが、それよりも未だ続くちら見が気持ち悪い。

こそこそ見るぐらいなら、声かけろー!

ひとしきり笑ったけど、もうそろそろ限界。

見られるバスって不自由だ…ストレスがたまる。早く着いてほしい。

結局7時間半ぐらいかかってフェズ到着。

そしてまた夜のバスで、次は砂漠に向かう予定なのです。

民営バスで来てしまったせいで、CTMまで行かなくてはいけない。

早起きしたのに、三文ぐらいは損してるような気がする。

…続く。


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モロッコ日記12 嫌いな人と好きな人

ご飯の後、インターネットをしようとネットカフェに行った。

日本語でできるか尋ねるとできそう。

品のいいおじさんがパソコンで日本語の設定をしてくれる。

設定をしながら、おじさんが傍らにあった水をぐびぐびと勢いよく飲んだ。

あ…!!それ私たちの…

飲んでからおじさんも気付いて恥ずかしそうに謝っていた。かわいらしい。

そしてホテルに一旦戻る。

荷物を出来るだけ置いて、軽装備にして夕日を見に山の方へ登るのだ。

既に日が傾いているし、体力のないうちらが日没までに辿り着けるのか微妙なところだったが、せっかくだしねということになったのだ。


                  町をぐんぐんと進む

急ぎ足で町をぐいぐいと進んで山なりに登って行く所に出た。

しんどいはずなのに何だかハイな私たち。

は…!もしやさっきのタジンの中に入っていたのでは…?

この町で有名なアレ。

そう、ハシシです。

このウォーカーズハイ、考えられるのはそれしかない。

なんてことを言いながら、今まで発揮したことのない力でぐいぐいと登った。

ハシシの力を信じ、登っていると一気に視界がひらけた。

町を一望できる。

はーなんてきれいなんだろう…と言いながらも、何だかんだで疲れてきた体をこっそり休めていた。

たぶんSも同じ気持ちなのか、なかなか動こうとしない。

もうここでいいかも…やっぱしんどいし…

と気持ちは揺れ動いたものの、こんなモロッコくんだりまできて行かないなんてどうかしてると思いなおし、上まで登ることにした。

途中素敵なフランス人と道をともにし、励まされて登り切った。

わー!もっときれい。登って良かった…!

次第に空が暗くなり、電気が少しずつ点いていく。

その町の様子を眼下に、そして町の後方の山へと夕日が沈んでいくのをじっと眺めた。

帰りの薄暗い山道は、ジェントルマンたちがさりげなく先導してくれた。

ありがとう、親切な人!

でもお茶は丁重にお断りした。言葉さえできたら行くんだけどねー…逆に迷惑かけるし。

そして夕食に向かうことにした。

その途中であいつに見つかってしまった。

昼過ぎにしつこくしつこくお茶に誘ってきたあいつだ。

うわー最悪…と思ってあからさまにそんな表情をしたにも拘わらず、あいつは意気揚々と近づいてきた。

そしてまたあのしつこい誘いが始まる。

どうしても嫌だから明日にしてくれって言っても、全く聞く耳を持たず誘ってくる。

はっきりと断っても断れないなんて、これは誘いというか命令と言ってもいいほどだ。

無視して行こうとしても、肩を掴んできたり前に立ちはだかってきたりでずっと着いてきた。

Sは相当にうんざりとして、もうホテルに戻ろうと言い出したぐらいだ。

私はだんだん腹が立ってきた。

なんでこんな奴のせいで行動を規制されないと行けないのか。

そもそもお茶をするなんて両者の合意があって成立するものなのに、全然こっちに選択権がないなんておかしい。

イライラして、それでもまとわりつく奴を強く睨んだ。

こんなに人を睨んだことないっていうぐらい睨みつけて、たぶんもうほぼ白目の状態ぐらい横目で睨んだ。

目が後ろに回りそうだと思いながらも頑張った甲斐あって、奴は去って行った。

それでも、じゃあ明日でいいよーなんて言ってたけど。

信じられない。こんな険悪な関係を築いておいてまだお茶を飲む気か。

とりあえず追い払えて良かった!どうせ明日はうちらいないし。

この町1番の敵を排して、颯爽とご飯へ向かう。

お昼に食べた店に行こうかーとメディナの中へ。

夜ご飯はチキンのタジン。

これがまたパンに合うんだ。絶妙!

また3DHは返ってこなかったが。

もう主人の笑顔に3DHでいいよ!

メディナでは、初日に道を教えてくれた少年と再会。

もういないと思ってたうちらを見て少年も素敵な笑顔で握手してくれた。

アイドルを追いかける小娘のようにSと2人できゃーきゃー言った。

私たち惚れっぽいのか…と思ったが、もうこれで彼とは会えないけど放心しないであろうことを考えるとどうやら違うようだ。

少年は背格好は私たちと良く似たもんだが、たぶん10歳近く歳違いそう。

けどキラリと光る笑顔が素晴らしかった。

途中嫌な奴のせいで気分を害したものの、その他に関してはとても良い1日だった。

それだけにあいつの存在は余計にむかむかする。

今さらながら警察にでも告げ口してやればよかった。

最後に少年のおかげで、さわやかな気分に戻れたことを感謝して、就寝。

…続く

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モロッコ日記11 3DHの笑顔

 
6日目、8時半に起床。

トイレに行きたい。けど、行きたくない。

なぜならば汚いからです。

汚いトイレは苦手。

しばらくうじうじしていたが、そんなことしてても仕方ないので気持ちを奮い立たせて行った。

…もう二度と行きたくない。。。と気が落ち込むトイレの惨状でした。

でも、今日はそんなトイレとももうさよならで、今まで浮いたお金で少しいいホテルに泊まる予定。

思う存分トイレに行けるだろう。

さぁ、そんなホテルを求めて外に出ます。

三つほどホテルを巡って、トイレの匂いで決めました。

元のホテルに荷物を取りに行き、チャックアウトをしなきゃいけないんだけど、ここらでお腹が限界に空いた。

ホテルの1階にあるレストランで、朝ご飯をお願いする。

ここの従業員がこれまたものすごくおしゃべり。

しゃべり続けているが、オーバーリアクションのおかげか、不思議と内容が分かった。

「ラマダーンの時じゃなくて良かったねーやっぱ皆イライラしてるし。ラマダーンの時はお客の料理が辛くて大変。厨房では、つまんだ、つまんでないで喧嘩になることもあるしー。」

というようなことをぺらぺらと話していた。

あとは、ナイスビューポイントとお土産は、言い値の4割ぐらいに値切るようにということを。

さて、なんとか話を切り上げて、荷物を取りに行きます。

メディナで道を教えてくれた男の子は、それ以来通るたびにさりげない挨拶をしてくれて素敵。

私たちの旧ホテルはメディナ内だったので、荷物を持ってメディナ外にある新ホテルに移るときも、さわやかなお別れの挨拶をしてくれた。

本当はただのホテルチェンジでまだいるんだけど、まぁややこしいから合わせておく。

新ホテルは清潔で気持ちがよく、その気持ちに乗じて洗濯、シャワーとさらに清潔に。

日記や絵葉書を書いたり、有意義に過ごし再度町に出た。

郵便局は3時までだし、木曜市とかいうのも見つからなかった(終わってた?)。

そして、何か食べようかと言っている途中で、敵に捕まった。

お茶に誘ってきているのだが、信じられないしつこさ。

こんだけ断ってるのに、そうまでして誘うなんて何か理由があるに違いないから余計に行きたくない。

すごく疲れてるし嫌だし無理だということで押し通したが、奴は去り際じゃあ6時にねなんて言ってる。

うっとおしかった。

気を取り直してごはん。

朝ごはんを結局11時くらいに食べたので、もはや何ご飯か良く分からないおやつ的な時間にシシカバブのタジンを食べた。

半熟玉子がのっているとは、なかなかやる…しかも私の大好きなポテト付き。

どうやら空腹だったようで、そのパンに合う絶妙な味のタジンを勢いよく食べた。

ほんと美味しい。絶妙だ。

店主の笑顔も絶妙だ。

3DH返ってこなかったが。

主人の笑顔に3DHってことだろうか。


                  どこもかしこもかわいい壁

…続く
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モロッコ日記10 かわいい壁とその裏側


                       路地裏もいい壁ばかり


朝ご飯以来、私たちはカサブランカから持ち越したまずいビスケットしか食べていなかったのでお腹がぺこぺこだった。

きっと痩せてるに違いない。

いやでも、カタールの怠惰な生活で太ったに違いないから、プラスマイナスゼロに違いない。

とにかく何か食べようとガイドブックを見て適当なホテルのレストランを目指すことにした。

途中でムハンマド5世広場を通った時、優しそうなおじさんに話しかけられた。

良く見ると、同じカメラを持っているおじさん。親近感。

おじさんが何かを指さしたので見てみると、何とそこにクジャクがいた。

え?まさか放し飼い!?野生じゃないよね?

広場の草むらに当然のようにつがいのクジャクが。

何だろうこれは。

何にせよ、近くで見るとまぁまぁ柄が気持ち悪いな。

広場をぐるりと回っていると、黒人でドレッドの男性と白人で長髪の男性の二人組が通りすがりに何やらまくしたてている。

勿論速すぎてとても聞き取れないので、笑ってごまかす。

Vサインにウィンクで去って行った。うーんかっこいい。

そしてレストラン発見。

でも中が薄暗くて見えない。

少し覗くと、中から大きな声で「カプチーノー!!!!」と聞こえてきた。

なんて活気だ。

ビリヤードらしき音もガチンガチンと鳴っている。

あまりの活気に物怖じして、メディナに戻ってもっと落ち着いた店にしようということになった。

メディナの入口にあたるアイン門を行ったことのない左へ行ってみることにした。

すると、さっきの黒人&白人の二人組が後ろからやってきたまた何か言っている。

黒人の彼はすごい勢いで話していて、白人の彼が話す隙を与えないほど。

英語ちょっとしか話せないって言ってるけど、話はとどまることを知らない。

近年まれにみるおしゃべりだった。

そしてまたお誘いで、夜どっかのレストランのテラスでジャンべを打ち鳴らしてパーティーがあるからおいでよというようなことを言ってくれているようだ。

ジャンべ…興味はあるけど、英語もできないし、何せ危険な匂いがぷんぷんする。

なぜならば、ここシャウエンはハシシの町でもあるからです。

かわいらしい町並みとは裏腹に、ハシシが有名ということで何やら警戒した方がよさそうなのです。

旅先だし音楽好きのパーティーだともしかしたらそんなことも起こってるかもしれないし、慣れないことはしてはいけないよね。

そして適当なレストランに入った。

どうやら息子しかいないみたいで、しかもスペイン語しか通じない。(もちろんアラビア語は通じますが。)

言葉が通じないからキッチンに私たちが入り込んでどっちがいいか決めたりするような感じで、力を合わせて頑張ってくれた。

いろいろと出てきて良かったのだけど、タジンは何故かぬるかった。

まぁまぁおいしかった。

ごめんね、ありがとうという感じ。

そして、ぶらぶらと適当に歩きながらホテルへ戻った。

この日だけで、2回もハシシ吸わないかって声をかけられた。

そうやって見ると、普通に笑ってるだけの人がニヤついてるように見えたり、目がいってる人が至るところにいるような気がしてくる。

実際はそんなことないんだろうけど、かわいらしい町の裏側、是非見たくないものだ。


                      鮮やかな青の壁                   


…続く

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モロッコ日記9 戒めの長い道


5日目の朝。8時前起床。優秀だ。

前日に引き続き蚊に刺されすぎて、かゆくてかゆくて何度も目が覚めた。

私は異常なほど蚊に刺されやすいのです。(トルコの旅でも裏付けられました。)

シェアメイトの彼が今朝からお腹が痛いらしい。

そのわりになぜか上半身裸だけど。

お腹丸出しで冷えたんじゃあ…?

薬を各種取り揃えくてれているSが薬をあげていた。

朝ご飯を食べて出発する。

10時に見送るから!と言っていたけんじ(メガネ1)の姿はどこにもなかった。

働くのでさえそうなんだから、見送りだって気が向いたらだよね。


バスはダブルブッキングの嵐で揉めに揉めていた。

予約してチケットもあるっていうのに何故そんなことが…

私たちの席にも、ややこしそうなおばちゃんが座っている。

しかも頑なに。

まいったな…この既に頑なに座っているおばちゃんをどかす案など到底思いつかない。

ところが、周りの人が「この子たちを座らせてあげろ」というようなことをかなり言ってくれて、何とか座ることができた。

ありがとうごさいます!特に白いテンガロンの人!さすがテンガロンだけあって勢いあるね!

そんなこんなで結局1時間遅れで出発したバスは、さほど走ってもないけどお昼休憩が入った。

私はもうバスを降りることさえしなったけど、窓の外では怒涛の肉焼きが行われていてなかなか見ごたえがあった。

バスの停まっているこの短時間でいかに肉を焼き、売り捌くかという勝負。


                                        怒涛の肉焼き


ほとんど寝ていたが、おそらく4、5時間でシャウエンに到着した。

シャウエンは小さな町でガイドブックもカラーでなく二色刷り4ページという扱いだが、どうしても来たかったところ。

なんでも白と青の壁がたくさんあるという、壁好きの私たちにはとても魅力的な町なのです。

バスターミナルからタクシーでホテルに向かう。

一件目で空いてて良かったーと言ってるときに気が着きました。

次のバスのチケット!最悪に要領が悪い。あほすぎるー。

自らへの戒めのためにも徒歩でバスターミナルへ行った。

そしてなぜか確実なのは、7時のやつだけだと言われて意味が分らなかったけど、しぶしぶチケットを買った。

そしてまた歩いて戻る。歩いてというか登ってという感じだ。

シャウエンはかなりの山岳地帯で油断したら転げ落ちるんじゃないかというような坂道もある。

ゼーゼー言いながら登る。

しかしながら、この町並み…なんて素敵な。。。

写真を撮りながら歩いたので、息は恐ろしく切れていたけど不思議と辛くはなかった。

フェズとはまた違ったいい壁で、町を散策するのが楽しみだ。



                   バスターミナルへの戒めの道


…続く
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モロッコ日記8 断れないダメな2人

暑い部屋でだらだらと汗を流しながら眠り、余計に疲れたような脱力感とともに目を覚ます。

ひとまずここにきて気持ちも落ち着いた頃なのでネットでもして日本に無事を伝えようかということになった。

道でまた声をかけられるが、やんわりと流してネットカフェに入る。

しばらくすると、いつのまにかそいつが横の席にいた。

そして怒涛のごとく話しかけられているが、早すぎて聞き取れない。

あれは英語がどうとかじゃなく、日本語でも聞き取れたかどうかという早さだと思う。

そんな風に話しかけられると、聞き取れないものの完全に無視するということもできず、日本へのメールにも何だか集中できずで訳が分からなくなった。

とにかくメール終わってからにして!と思ってると願いが通じたか、そいつは立ち去って行った。

そして何とかメールを終え(本来そんな大変なことでもないんだけど)外に出ると、まもなく、待ち構えていたかのようにそいつがいた。

そしてしきりに誘われるお茶。

なんかもうほんと勢いだけはすごいよ、この人。

また、断り切れず30分だけ…とどっかの店の二階に。

それにしても、全然断れない私たち。

流されるがまま一体どこまで行くのだろうか。

自分でも心配になってくるほどだ。

Noと言えない日本人の典型…かっこわるい。

断れないものは仕方ないので、せめて先ほどのお昼寝で失ったエネルギーを補充しようとストロベリーにピーチのアイスがのった贅沢な甘いジュースを注文した。

勢いのあるそいつはたぶんJAWADとかいう名前で、その友人もきて四人で話した。

落ち着いた友人は、話し方にも考え方にもきらりと光る知性があり、話していて楽しかった。

「モロッコの人は、気が向いたときに働くってやり方だからだめなんだ。日本みたいに決まった時間にちゃんと働かないと。」

というようなことを言っていたが、私は働きたいときに働きたいと心の中で思った。

その間もJAWADはウィンクをしたり何たりで、大変にやりづらい。が、勢いはある。

まさに緩と急といった2人だった。

あまり長居すると面倒なことになりそうなので、そろそろ…と言って立ち去る。

といっても、ホテルに戻るだけなんだけど。

またおごってくれた。

それにしても、どういうわけで私たちを誘ったりなんかするのだろうか。

仏語も英語も全然分らず、意思疎通すら困難で、話が盛り上がることもないし。

さらには何といっても、見た目がみすぼらしい。

素材の悪さもさることながら、旅中の私たちは化粧もしないし、シャワーも毎日浴びてなかったり、服も着替えないから、薄汚れた印象を漂わせている。

そして多分、物理的にもまぁまぁ臭いと思うんだけど。

それでも誘ってくれるのは国籍による魅力だろうか。

まだまだ珍しい日本人といったところか。(5年前なので今ほどは多くなかったのだと思います。)

でも何にしても、このペースで誘われ続けたらしんどい。

そろそろ放っておいてほしいという気持ちでホテルに。

ホテルまでの道だって、もう何度も通ってるのだから見慣れてるうだろうに律儀に声をかけてくるんだから、なかなかのバイタリティーと言える。

ホテル前ではメガネ1と2が、「ほんとにー?」「そうそう」「へーそうなんだー」等と話しかけてくる。

日本人女子に教わったのか、それを言う時だけ高い声になるので何だかバカにされているようだ。

もう今日の分の愛想笑いが尽きてしまっていたので、ひきつった笑顔を向けて部屋に戻った。

もうすでに暗くなりつつある時間。

ベットから窓辺に上って座り、外を観察して過ごした。

しばらくすると、外で何かかすてらのようなものを売る人がきて、しかももの凄い売れ行き。

しばらく見ていてどうしても食べたくなったので、買いに出た。

部屋に戻って早速食べてみると…!!

裏切られた!全然甘くない!というかしょっぱい!

見た目とは裏腹の味に戸惑ったが、頭を切り替えたらおいしかった。


                   カステラの売れ行きを窓から盗み見る                


そして夕食に出た。

いつもの食べ物屋ゾーンに行くと、客引きのおじさんに呼び込まれた。

タジンだけで40DH(この時で500円くらい)というので高いからいいと断ると、飲み物付けるというので面倒だしいいかと食べることにした。

でもせめて飲み物は2つ付けてもらう。

お腹空いてないような気がしてたけど、パクパクと食べられた。

ビーフのタジン。おいしかった。

2人で1つでちょうどよかった。

帰り道にも、朝ご飯の店の店員が「ミントティーごちそうするから家きなよーうちの家パノラマできれいな景色撮れるよー俺日本人好きなんだよねー」とかなんとか言っていた。

仕事中にそんなことを言うとは、リビドーとは恐ろしいものだ。

そしてホテルに戻ると、また見たことのない従業員が。

多すぎるんじゃないかと思っていたが、JAWADの友人が言うように、皆が気が向いたときに働くとしたらこれぐらいは必要なのかもしれないとも思う。

明日、フェズを出発します。


…続く


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モロッコ日記7 臭い実

旅が始まって4日目の朝。


8時半過ぎにぼんやりと目を覚ます。


8時間は眠っただろうか。


昨晩寝る前に水を買いに行ったとき、ホテルの前にいたメガネ従業員2人はいったい何時まで起きてたのだろう。


外は一晩中騒がしかった。


この私たちが泊まっているホテル、従業員がなんだか多い。


顔の丸い村上淳に似た挙動のおかしな従業員に、メガネ1(羽賀研二っぽいチャラっとした男前)、メガネ2(ビン底メガネのハイウエスト)、優しげなおばちゃん、カメラ好きのおじちゃん…


昨日見ただけでもこれだけはいるみたい。


小さいホテルだけど。


まぁ、そんなことはよしとして朝ごはんを食べに行く。


昨日の夜ご飯の隣の隣のお店に、呼びこまれるままに入った。


食べたのはクレープにチョコをぬったものとバナナジュース。


Sと安心の味だねと言いながら食べていると、隣に座っていた男性が何かの実をくれた。


異臭を放つ実を。


流れ的に食べざるを得ない、この実を息を止めて食べます。


うー粉っぽいし、まずい。


でも、モロッコの人は至る所でこれを食べている。


一体何なんだろうか。


口に合わないだろうことは匂いから容易に想像がついていたのに、思わぬところでチャレンジするはめに。


気持ちはありがたい、けどちょっと迷惑でもある。


これがあの有難迷惑というやつ。

そのうちに、その男性が私たちの机にやってきて話をし始めた。


ただ、英語があまり話せないようで意思疎通の手立てが…


仏語をおりまぜてくるので余計に混乱した。


しまいには絵で会話をする状態に。


そこまでして、かなりの時間話していたけど内容は残念ながら5分で話せる程度のことしか分らなかった。


でも首からかけれるファティマの手をくれて、朝ごはんもおごってくれた。


ヒロシマ・ナガサキの名前も出てたし、ファティマの話なんかもしてて、分れば結構ちゃんとおもしろい話だっただろうに。残念。


なかなか疎通のできない会話に疲れ、朝ごはんを食べただけなのにホテルに一時帰宅した。


もらった臭い実(ビニール袋いっぱい)を部屋に置いて、どうしたもんかと思っていると掃除をしてくれてたおばちゃんがそれを見て何かを言ってる。


実の別の用途について話しているようだけど、理解できなかった。


他に使い道があるなら是非知りたかった…



                  朝ごはんと臭い実



それからまたメディナを散策する。


どんどん道が細くなり、人が増えてきて、きついー!竹下通りか。


日差しと坂道と人ごみにふらふらになった頃ホテルに戻ることにした。


歩いていると、ものすごく話しかけられ何を言ってるかは分らないが、笑顔でやりすごすせいでほっぺたの筋肉もひきつり始めた。


日本でもそんな笑うほうじゃないんだから、大サービスだ。


とにかく、しんどいので水を買って、ホテルに着くや否や惰眠を貪ることにした。



                水をかかえて歩くS



…続く

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モロッコ日記6 隙間とおじいちゃんのタジン

そんな風にフェズのメディナをうろうろしていると、ホテルを探していたときに安宿を教えてくれたおじさんに再会した。

おじさんは何かのお店をやっているらしく、うちのお店に来てよーと言っている。

義理堅い日本人の私たちは、当然断るべくもなくおじさんに連れられて行きます。

細い道から、狭い路地へ、そしてもはや隙間といったところへぐんぐんと進んでいく。

体を斜めにして人1人がやっと通れるような建物と建物の隙間。

自分たちだけで戻れるように帰り道をちゃんと覚えておこうと思ってたのに、道なき道で覚えられず。

土色の壁と壁の隙間で何度も曲がったせいで分らない。

目印もないし。土色の壁しかない。

こんなとこで万が一何かあったらもう発見されないだろう、奥深すぎて…

などと、遠いせいで無言の時間が長く(縦1列なので話しづらいため無言)、様々な考えが頭を巡る。

少し不安になってきて、後ろを歩くSを振り返ると、もっと不安そう!

この状況は、そうですよね!なんて思ってるうちに到着したようだ。

とりあえず店をやってるのは嘘じゃなかったみたい。

良かった。あとはただの営業で済めばいいけど。

というか、こんなとこに店を構えるなんてどういうことだろう。

誰が見つけられるというのか。

中に入ると、広い!そして、ものすごい量の衣装。

きらびやか…


         ものすごい量の衣装のごく一部

全然欲しくないけど、「わーすごい!きれー!」みたいな社交辞令を。

一応礼儀かと思って。

すぐ帰るわけにもいかないし、この迷宮で急にご機嫌を損ねたりしたら怖いのでね。

一通りみると、おじさんがとある衣装を持ってきた。

そして着せてきた。

いらないよ…?と思いながらもされるがまま着て、これまたおじさんの指示通り写真を撮る。

Sも布を顔に巻かれていた。

そのサハラ巻きを教えてくれたりもした。

うーん、まいったな。買う気ないのに。

どうやって断ろうかなんて考えてたけど、結局最後までおじさんはそのままの親切ムード。

値段の話なんていっさいないし、まったく売ろうともしてこなかった。

ひと通り、店を紹介したら、「また何か困ったこととかあったら来てね」なんてことまで言ってる。

道が細くなるにつれて大きくなっていった疑いがここでやっと晴れました。

ごめんね、おじさん。疑った自分が情けない。

とまぁ、反省はこのぐらいにして、そんなことよりもそろそろご飯!

ホテル近くのすごく小さい店で食べることにしました。

長机がひとつだけ外にあるお店で、調理場も二畳ぐらいしかないんじゃないかというコンパクトさ。

コンロが1つしかないからなのか、作ってるおじいちゃんの動きが遅いからなのか、出てくるのも遅かったが、すごくおいしかった。

(後で判明することだが、後にも先にもモロッコで一番おいしかったのが、このタジンだった。

これは今でも「おじいちゃんのタジン」と呼ばれ、私たちの中で美味しい食べ物の代名詞的な存在になっているほど。

でも、数年後モロッコに行った友人の話ではこのお店はもうないらしい。

信じがたいのでいつかこの目で確かめに行きたい。)

とにかく、この旅はご飯の心配はなさそうだ。

そして日記もシャワーも重荷に感じてきたあたり、旅らしくなってきた。

カタールはただの怠惰だったが、断然楽しくなってきた。


…続く
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モロッコ日記5 親切な人謙虚な人しつこい人

フェズという場所はだいたい3つに分れている。

今、私たちがいるのが新市街の南端のバスターミナル、あと旧市街メディナのフェズ・エル・バリ、フェズ・エル・ジェディド。

私たちは、一番古くて一番ごちゃごちゃしてて一番おもしろそうなフェズ・エル・バリを目指す。

まず、タクシーだ。

タクシーはぼられたりしないように気をつけなけらばならない。

金額はさておき、単純に悔しいという気持ちと、次に来る旅行者のためにも日本人として毅然とした態度を取らなければという責任感によって時に数百円、数十円のことで戦わなくてはならない。

そんなこともあり、少し重い気持ちで、並ぶタクシーの1台に声をかける。

先に値段交渉をしたいので、乗り込まずに運転手に値段を確認するつもり。

すると通りすがりの小さい子を連れたおじさんが「May I help you?」と。

この旅でよく見る面倒事にも首を突っ込めの精神はすごいなぁといつも思う。

いい人です。

そしてタクシーも値段を聞くとメーターがあるから大丈夫だよというジェスチャーをしてくれてます。

この人も普通にいい人でした。

思ってた以上に安い金額で済んだし。

気を張ってるけど、誰もぼろうなんてしてないんじゃあ…

フェズ・エル・バリに到着したので、とにもかくにも荷物を下ろしたい。

ということでホテル探しだ。

ガイドブックで目星をつけているホテルへむかうことに。

メディナは複雑な迷路になっていて、ガイドブックの地図もあまりあてにならない。

まぁ無理もないと思うが、とても全部の道をのせるなんて出来ないので地図を見てもどこにいるかいまいち分らなかったり。

でも、みんな親切で声をかけてくれて道を教えてくれるので迷うことなくホテルについた。

重い荷物をやっと下ろせると思ったのも束の間、なんとツインの部屋がないとのこと。

4人部屋しかなく300DH(この時で3750円くらいだったと思う)もする。

ちょっとね…ってことで仕方なく別のホテルを探す。

親切そうな人に安宿を訪ねて行ってみるも、満室。。。

えー!どこもそんな混んでるのか?やだやだ!もうしんどいし!

早く荷物をおろして落ち着きたいのにどうしよう…

焦りはじめた私たちは、そこにケチの気持ちがあいまっていつもなら絶対しないような行動に出た。

同じようにホテル前でガイドブックを開いてるカップルに4人部屋をシェアしないかと持ちかけたのだ。

安宿に泊まりたいけど泊まれたら何でもいいってわけにはいかないよね…という中途半端な考えの私たちは、トイレが汚いのは絶対無理だし、人と同じ部屋になるドミトリーは遠慮してきた。

社交性ないし、夜は日記を書きたいので飲みに行くことになったりしたら困るから。

そんな根暗な私たちが、片言の英語でシェアを持ちかけたということは、私たちにはちょっとした事件
とも言える。

でも、2人も快諾してくれ、無事宿をおさえることができた。

しかも2人とも控えめな感じ。当たりだ!

荷物をやっとおろし、やっと散策に出ます。

ごちゃごちゃした道に所狭しと並ぶ店人々。

この感じこの感じ!

いろんな人がいて、街並みも古いだけあって素晴らしい。

いい壁がいっぱい…

でも写真を撮ることがどれぐらい嫌がられるのか分らず、びくびくしながらカメラを構えるせいで、アングルなどを考える余裕もない感じ。

日用品のマーケットが出ている広場をぶらぶらしてるとこで、声をかけられた。

振り向くと、サンプラザ中野のような風貌の男性が。(スキンヘッドにサングラスということ)

そしてどうやら、家に誘われている…NoNo言いながら通り過ぎる。

でもまだ後ろから、「Just friends,Why not?」などと言って着いてきてる。

いや、行くわけないし、友達でも何でもないし、あいつ怪しすぎるー。

なんてことを2人で言いながら逃げました。

家とか怖すぎる。噂のリビドーか?

その後も行く先々にあらわれて怖かった。

そういうちょっとチャラチャラした感じの悪そうな若者もちらほらと見かけ、中でも宿近くのネットカフェ前にいた人物は頭一つ出てすごかった。

完成度の高いB系(って今でも言うのかな?)で、日本でも何の遜色もないお洒落な着こなし。

その感覚どこで手に入れたのか…


                     日用品が売られる広場

photo by MoMi - -

モロッコ日記4 預けられない荷物

さてさて、そろそろバスなので乗り場に行きます。

バスに乗せる荷物をカウンターみたいなとこで手続きして預けないといけないみたい。

行列ができているけど仕方ないので言われたよう並びます。

ところが、全っ然進まない。

手際も悪く全然客をさばいていけてないし、大混雑によるカオス状態。

次第にイライラしてきた私たち。

「おばちゃん!横入りしないでー!」と精一杯の怒りを表現するも、当然日本語なので通じてません。

迫る出発時刻と、進まない手続きに焦りとイライラが頂点に達した時、横入りによって私たちの前にいたおばちゃんが先頭の人に何やら言った。

「この子たちの出発のが早いから先にやらしてあげて」というようなことを。(あくまで想像ですが)

そして私たちの荷物を先に手続きさせてもらえました。

おばちゃん…いい人だった!

先ほどは睨んだりしてごめんなさい。

しかも、後で分ったことだがおばちゃんも同じバスだった。

ありがとう。


こんなにも心をすり減らして荷物を預けた私たちですが、出発時刻10時になってもさっぱりバスに乗せてもらえる気配はありません。

何なんだ一体…あんなに急いだのに無駄だった。

かなり遅れてやっとバスが出発し、バスの中でお菓子をがっつくように食べた。

他は誰も食べていなかった、ラマダンでもなかろうに。

そして音楽を聴いてるうちにすぐ眠ってしまった。

NO MUSIC NO SLEEPだ。

車窓から見える景色は荒野のようだった。

土地、余ってるなぁ…

そして、およそ5時間ほどをかけてフェズへ到着です。


到着するや否や、その場でシャウエン行きのバスを手配したが、いっぱいで明後日のチケットしか取れなかった。

ということはフェズに2泊ということだね。

バスターミナルを出て外に出た。

一歩出た瞬間からあふれんばかりの町の活気!

やっとモロッコらしい(と私が思うような)ところへ来た!

俄然やる気が出てきました。テンションがあがってまいりました。

今度こそ、ほんとに始まったよー旅が!!

さっそく、タクシーで旧市街へと向かおう!


                ターミナル前に整列するタクシー


…続く
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モロッコ日記3 サボテンとよく分からない人

やっとモロッコに行ける!と喜びを噛み締めながらも、飛行機に乗るとすぐ眠り込み、朝までぐっすりだった。

離陸が50分遅れたんだけれど、これが帰りだったらなーとSと言い合う。

帰りのトランジットが24時間をやや超えるので、一本目が遅れてくれたら快適なホテル生活が出来るかもしれない。

行きじゃなくて、疲れきった帰りにこそ欲しいサービスだ。

空港でひと暴れして飛行機を遅らせるしかないかーなどとくだらない話をした。

でも実際はこんなこと言ってられなかったんだけれど、それはまた帰りのお話なので後述します。

窓から見える朝日は空の色を絶妙にし、思わずほぅとため息をついた。

それも束の間、そろそろ到着の様子。

着陸と同時にわき起こる拍手には、思わず何かあったのかと不安になった。(その後こういうことが何度かあったけど、このときは知らなかったのです。)

あともう一つ慣れないのは、機内が恐ろしく散らかっていること。

私の感覚では考えられないが、これが普通なのか、床に散乱するゴミたち…

わざと汚してるとすら思える。うーん…

そして降りるときにトロフィーを持ち皆から写真を撮られている人がいたが有名人だろうか。


さぁ、とにもかくにもモロッコに到着した。

いよいよ、本番だ。

Tさんがいたので先ほど気になった2点(着陸時の拍手と有名人)について聞いてみた。

ものすごい流されてびっくりした。

「さぁ…」だって。

いや、分んなくても常識的な対応として「そうそう、あれなんだったんだろうねー」ぐらいはあると思ったのに。まぁいいけどさ。

なんてTさんに対してうっすらと疑念を抱きつつも、空港タクシーでCTM(国営バス)へ向かった。

ここカサブランカは都会だ。

過去の経験から都会にはきっと興味がないと知っている私たちは、カサブランカを一旦スルーしてシャウエンという町に行く予定。

ところがここで問題発生で、シャウエンには直行のバスがないみたいで、どこを経由しても今日シャウエンに着くことは不可能ということが判明。

日本で調べた感じでは行けるはずだったのだけど…

どうしようか。いきなり旅の予定を変更せざるをえない状況。

でもやっぱりカサブランカではないよねってことでフェズに向かうことにしチケットを購入。

これだけのことでも、フランス語はもちろん英語も拙い私たちは結構苦労します。

そんな想定外の出来事でわぁわぁ話し合ってる最中に、Tさんは「どこでチケット買えるのかな〜」と訳の分からないことを聞いてきたりして。

見たら分るだろう、カウンターが目の前にあるんだから。

この人こんなことで本当に一人で旅なんかできるんだろうか。

チケットを買うのすらやや物怖じしてる様子だけど…

私にもそういう気持ちが多少なりともあるからよく分かるけど、一人で来たからにはもう少ししっかりしないとまずいんじゃぁ…と余計なお世話か。

バスの時間まで近所をぶらつくことにした。

リヤカーで見たことのない実を売っていて、見ていると通りすがりのおじさんがおごってくれた。

ありがとー!と早速ほおばると、

うー!種だらけ!!

味は琵琶のような感じで悪くないけど、種ばっかりで食べにくい。

種は食べるものだと言って、強要されたがとても食べれるような硬さじゃない。

どうやらこれはサボテン…?


                         サボテンらしきもの


戻りがてら食料調達しようと、水とクッキーとプリングルスを購入し、バスでお腹が減った際の保険にした。

そしてこの間も、微妙な距離感で何を話すでもなく着いてきているT。

この人一体なんなんだろう。よく分らない人だ。

さて、そろそろバスの時間!

…続く




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モロッコ日記2 ショッピングモールと曇ったメガネ

 
そんな贅沢で退屈な時間をやり過ごしていた私たちですが、同じようにトランジットでここに連行された日本人男性に声をかけられた。

どうやら同じように暇を持て余していた様子。

なにせカタールに関しての事前の調べによると、はっきりと何もないということがどこかに書かれていたぐらいだ。

もし何かあるとすれば、湿度ぐらい。

湿度100%という驚異的な数字をはじきだすことがあるらしい。

そういえば、飛行機を降りたときに横の人のメガネが一瞬で曇ってた。

カタールで面白かったことと言えば今のところそれぐらい。

そしてそれもたいして面白くないし。

2秒くらい、ほんとに湿度高いんだ…ってふわっと思ったぐらいで。

まぁそんなカタールなのですが、中東で最大級のショッピングモールはあるんです。

そしてその男性Fさんは、暇を潰しにそこへ誘ってくれたのでした。

そこはもうなんていうか、まるで日本によくあるイオンモールのようなところで、広くてピカピカ。

但し、スケートリンクありです。



少し驚きました。どうりで寒いと思ったら。

そしてここにはイスラムの女性の服に身をつつんだギャルがいて、確かに黒い布でほとんどの部分が覆われているんだけど、ラメの入った生地だったりストーンがついていたりで時代の流れを感じました。

ショッピングモールの後、市場や数少ないお店を覗いたりと努力したが限界。

どこも閑散としていて、白い建物ばっかりで・・・暑い。

太陽が白に反射してまぶしくて目を開けているのも辛いほど。

それでもうホテルに戻りました。

Fさんは確か南アフリカにボランティアに行くと言っていて、7時前に出発とのことだったので見送りにでた。

終始親切でいい人で出来るFさん、やはり目的も違います。お元気で、Fさん。


そして夜になったカタールはにわかに賑わい出していた。

そうか、暑いから昼にうろうろするなんてバカなことしないんだな。

ちょうどその時、もう一人のトランジットの日本人男性Tさんが偶然帰ってきたので、夕食をご一緒しました。

Tさんは私たちと同じくモロッコへ行くとのこと。

この夕食も当然申し分なくすばらしかった。

そんなホテルとももうすぐお別れ。

いやいやシャワーを浴び(シャワー面倒なので嫌いなのです)、23時送迎されて空港へ。

車を降りた瞬間、Tさんのメガネが真っ白に。

どうやら今日もなかなかの湿度のようです。

やっと出られる…イオンモールと曇ったメガネの国カタールから。


…続く







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モロッコ日記1 出発と怠惰

 
8月の暑い日、結局実感のないままモロッコへ出発のときがきた。

大きいリュックに普段着ないようなくったりなった服、化粧もせずに関空へ向かう。

電車が恥ずかしいが、そんなことも言ってられないので少しの我慢。

途中、一緒に行く友達Sと合流した。

もちろんすっぴんで、でろりとした服を着ている。

二人になると電車でも心強く、これからの旅の話をしていると次第にわくわくと興奮してきた。

その期待感たら周りが見えなくなるほどで、関空に着いてもないのに何故か電車を降りてしまったほどだ。

乗り過ごすというのはよく聞くけど、早めに下車するとは変なうっかりだ。

そんなことをしつつも何とか関空に着いた。

旅に行くというのはどうやら本当らしい。


フライトは23:45。飛行機はカタール航空。

手荷物検査の時、毎度のことながら少しドキドキしてゲートをくぐる。と、音が鳴ってしまった。

そしてシャツと靴を脱ぐように言われた。

私はその時とんでもなくダサい靴を履いていたので、あまりスポットを当ててほしくなかったがそんな
時に限ってこういうことって起きる。

靴が変なくらい何てことないとも思うが、まぁできるなら靴には目立たず穏便に過ごしてもらいたかった。

こんな辱めを受け、あらわになった変な靴は、Sの写真におさめられてしまった。無念。


機内に入ると、シートがちょうど非常口のところだったので前が広々快適だった。

なんてったって非常時には1番に逃げられるという安心感もある。

さっきまで閑散として人気がなかったため、15人くらいで行くことになるのでは…と不安に思っていたが、次第に人も増えて何となく安心した。

この人々は今までどこに隠れていたのか、安心させるためのサクラだったりして。

そんなことを言いながらも、飛行機は無事に飛び、知らず知らずのうちに眠りについていた。

どれくらい寝たのか、目が覚めると間髪いれずに朝食が眼前におかれる。

胃はまだ起きていない様子だったが、とりあえず義務的に食べた。

それにしても、機内は驚くほど寒い。

そして寒くて震えているのにもかかわらず、毛布が回収された。 寒い…

仕方なく、配布された小袋セット(アイマスク、歯磨きセット、耳せん、靴下が入った小袋が全員に配られた)の中のよれよれの靴下をはいて寒さを気持ちだけでも凌ぐ。

どうやらもう到着のよう。

でも毛布は着いてからでもいいんじゃないだろうか?

到着は予定より1時間半も早かった。現地時刻4時にドーハ到着。約10時間のフライト。そしてトランジットは約20時間あります。はぁ〜

そうそう、さっきトイレに行ったんだっけと何気なくチャックを確認した。(よく閉め忘れるので)

私のチャックはちゃんと閉まっていたが、Sのチャックは全開。

バディとして危機を救えてよかったと、ホッと胸を撫で下ろす。

チケットとパスポートを手にうろうろとさまよっていたら、日本人の職員の方が見つけてくれて案内をしてくれた。

話によると、カタール航空では8時間以上24時間未満のトランジットの場合にホテルを用意してくれるとのこと。

そんなうまい話が本当にあるのか…といぶかしく思いつつも着いていくと他の数名と共に車で送迎された。

そしてホテルに着くとさらに驚きで、すごくちゃんとしたホテル…本当にいいんでしょうか。

ホテルはMercure Grand Hotelというところで、プールなんかもあるみたい。

なぜそこまで…すごいサービスだ。そこまで下手に出なくても。航空券だけでも安いっていうのに。

言われるがままに部屋に行き、快適にゴロゴロ過ごしていたらお腹が減ってきた。

寝る前に本日2度目の朝食を食べよう。

そう、なんと部屋を与えるのみならず、朝昼晩三食の面倒まで見てくれるのだ。

これからの旅を思うと、考えられないほど豪華なバイキング。

わいわいと言いながら食べていたけれど、何だか怖くなってきた。

感じのいいウェイターさん、一輪のバラのプレゼント、何だ何だ?この出来すぎた感じ。

何か裏あるんじゃないか…と猜疑心にさいなまれ始める。

どんでん返しがありませんように…怖いのでこの行き過ぎたサービスに関しては謙虚な気持ちでありがたく受け止めよう。

旅が始まっているとは、にわかには信じられない快適さと暇と怠惰。

食べて寝て食べて寝て…こんなとこまで来て何をしているのかと少し嫌気がさしはじめた旅の始まり。


                         同じように怠惰な猫


…続く
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旅日記によせて

 
過去に行った旅から、旅中に書いた日記を載せていこうと思います。

まずは、モロッコに行った時の日記から。

約5年前なので今とは状況が違うかもしれませんが、モロッコの雰囲気をお伝えできたらと思います。

なるべくその時の気持ちそのままで載せようと思ってるので、お見苦しいところ多々ありますがお見逃しください。(文句も多いし浅はかな行為も多いです)

この頃はこんなこと思ってたのか、と、私も懐かしく更新していこうと思います。


                      青と白のシャウエンの家

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ただいま、日本

トルコの旅より帰ってまいりました。

はぁー楽しかった。

色んなこと思いついて、色んなことを学びました。

早く行動に移したいとわくわくしています。


RIMG0015.JPG


そして、今から次の旅が待ち遠しい。

どこにいこう。

次回の旅にいかしたい事、沢山あるのです。

でもしばらくは、日本にいますのでどうぞよろしくお相手下さい。

今回の旅もそうですが、毎回かなりの労力を費やして日記を書いているので、また過去の旅のお話もさせていただこうかと思います。


それにしても日本のご飯ってやっぱり美味しいですね。

お米好きとしては、パン中心の生活はやや辛いものがありました。

トルコのご飯もとても美味しかったんですが、1年分のパンを前借して食べた気分です。

そして旅の中盤から、ふりきれてしまった満腹中枢がいつになったら戻るのか、これも少し心配です。



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最後の夜は雨

今晩は。

イスタンブール現代美術館に行ってきました。

相変わらず現代アートはなかなか難しくもありますが(しかも解説が英語!)、展示作品も多くて楽しめました。

小洒落たカフェなんかもあったりで、今までにないトルコを発見。

ミュージアムショップには、なんと無印良品のものなんかが置いてあったりして、ふいに日本を思い出しました。(倍ぐらいの値段で販売されてました!)


さてさて、明日でトルコとはお別れです。

今日はトルコ最後の夜ですが、大雨&雷で空は荒れています。

明日は清々しく晴れたトルコにお別れを言えるといいのですが。

トルコ、またいつか来ることがあるんだろうか…恐らくもう一生来ないんだろうな…
と思いを馳せております。

今回は久しぶりということもあって気が弱っていたのか、旅の序盤で失敗もありましたが後半になればそれを取り返せたかと思います。

相変わらず写真と日記ばかりに時間を費やした旅でした。


RIMG0389.JPG
                                旧市街からのマルマラ海



そこの生活に入っていくというのもいいのだろうけど、やっぱり私には少しのぞかせてもらうという旅が合ってる気がする。

少しのぞいて、少しだけ写真におさめる。

新鮮さの感覚が消えない程度の旅で。
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残りあとわずか

トルコの旅も残すところあと2泊となりました。

早いものです。


今日はイスタンブール新市街のガラタ塔で夕日が沈むのを眺めてきました。

イスタンブールの町が一望できて、マルマラ海に映る夕日が沈む夕日がとてもきれいでした。

こうやって眺めるとたくさんのモスクがある。

あのひとつひとつの中に信仰があって、しかも生活に溶け込んでるんだからすごい。

日本人の私としては不思議な景色です。

イスタンブールはとても都会、1117万人を超える人口を抱えているのだそう。

おびただしい数の建物を眼下に眺めながら、少しの間そこから抜け出てほっと一息つくことができました。



                                                                       ガラタ塔からの眺め



明日はイスタンブール現代美術館に行ってみようと思います。

木曜日が無料ってことが判明して少し悔しいですが、トルコの新しい一面を期待して行ってきます。





                         照らされるモスク

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ブルサ

昨日、ブルサからイスタンブールへやって来ました。

あと3泊で日本です。


ブルサは、思っていたよりずっと都会でした。

セルチュクに慣れきっていたので、人の多さに初めは目がまわるかと。

でも観光客が少ないみたいで、客引きの類いは一切なく、人もとっても親切。

物価も安くて助かりました。



                         裏通りの八百屋



ブルサ到着した日のこと。

バス移動と今まで持ったことない重さの荷物で、ヘロヘロの私たち2人。

長距離バスの停留所とブルサ中心地は離れているので、市営バスに乗っていかなくてはなりません。

ただでさえふらふらなのに、まさかの降り間違えをしたり大変でした。

倒れそう…と終始思ってました。

やっと何とかホテルに着いて、荷物を降ろして一休み。

夜ご飯を食べて元気になった私たちは、次のイスタンブールまでのバスのチケットを買おうとMETRO
というバス会社のオフィスを探してました。

そこで若者男女2人組に声をかけられたので、ついでに「METROオフィス ネレデ?」(メトロのオフィスはどこですか?の意)と聞いたのが全ての始まり。

こっちこっちーという感じで一緒に行ってくれるみたい。

そんな遠いはずないんだけどと思いながら着いて行きます。

2人は兄妹で、確かによく似てる。

顔も、そして何より話し方とかがそっくり。

ものすごい勢いで、わ〜っと話して笑ってます。

勿論のことほぼトルコ語なので九分九厘何言ってるか分かりませんが、それでも構わず話しかけてく
れるので参りました。

でも途中で買い食いして私たちにもくれたりして、気のいい2人なのは分かる。

すでに真っ暗。

薄暗い裏通りを30分は歩いた頃、彼等の家に到着。

そしてお兄ちゃん登場。

展開見えませんがついていくより以外ないので、もう好きにしてという状態。

お兄ちゃんも英語は話せないみたいなので、結果よりにぎやかになっただけでした。

絶対何かおかしいと思い、「メトロ?」「オトビュス?」と聞いて見ますが、オッケーオッケーという感じなのでもう着いて行くしかない。

いつになったらホテルへ戻れるだろう…

その間も3人はものすごく楽しそうに話してます。

そして到着。

違ーう!やっぱり!

着いたのは駅でした。

メトロ違い。惜しい!

しかもそこは私たちが夕方、市営バスを降り間違えた所でした。

またここに…通りで遠かったわけです。

勘違いに気がついた3人に、何とか明日にするって伝えてホテルに戻ることに。

帰りはタクシーで送ってくれました。

最後まで明るく楽しそうに帰っていく3人。

嵐のような時間でした。

意思の疎通全然できなかったけど何故か面白かったです。

もう少し言葉が分かったらなぁと残念な気持ちでした。


photo by MoMi - -

セルチュクを後に

今晩は、只今夜の7時半過ぎ。

とはいえトルコはまだまだ明るいです。


明日の午前11時、セルチュクを離れブルサへ行くことにしました。

ひとつの場所に一週間も滞在したのは初めてでした。

時間をかけた分だけ細かいところが見えておもしろいです。

もしさらに一週間いれば、また違うところが見えて来るんだろうと思います。

最後と思うと、なんだか名残惜しいなと感傷にひたっております。


とかなんとか言ってられるのも今のうちで、これから残りの6泊はお金がかなりないので節約の日々です。

旅も佳境ならば、財布も佳境なのです。

さっき、25円くらいのパンケーキを4つほど買いこみました。

明日ホテルの朝食を食べてから夜まではこれでつなぐ予定です。

どこにいっても、貧乏…

でもやりくりはわりと楽しかったりするのです。

RIMG0705.JPG
                            セルチュクの土曜のマーケット

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お遣いとおもてなし


                         絨毯を眺めるネコ


セルチュクです。

マイホーム。


サモス島へ行くに当たって、おつかいを頼まれていた私たち。

ツアー会社の人に免税店の煙草を。

ホテルの人にTシャツを。

煙草はまぁ決まったものだから買うだけなんだけど、Tシャツが問題。

安いTシャツならトルコでも買えるんじゃないかと思うし、一体どんな意図で頼まれたかがいまいちはっきりしないのです。

それでももらった20トルコリラ(1000円ちょっとくらい)で、買えるTシャツを探して買いました。

やや予算オーバーの12ユーロで、Tシャツとポロシャツ。

あんまり選択肢もないし、全然どんなのがいいのかも分からなかったので適当に買いました。

そしてヘトヘトで帰ってきたセルチュク。

一旦部屋に荷物を置き、これで良かったのかと思いつつ、Tシャツを渡しに下に降りました。


そしたら、何てこと!

私たちのために、ご飯を作っててくれたのです!

料理好きの友達を呼んで、トルコの家庭料理をごちそうになりました。

本当に美味しかった。優しさの味です。

アップルティーも幾度となくごちそうになって、桃を食べさしてくれたり、トルコのお菓子をくれたり、
色々と親切にしてもらってます。

しかも控えめに。

今までは、ずっと横に居座ってやけに触ってきたり、ビジネスの話が始ったり、あぁやっぱりかと失望することばかりだったのに。

本当にありがとう。

反省から始まったトルコですが、ここにきてとても素敵な時間をもらいました。


ちなみにTシャツはどうだったか分からないけど、とりあえずすぐ着てくれてます。
気を遣われている可能性もありますが。

とにかく、よい1日でした!


                                   色とりどりの洗濯もの






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体の異変

おはようございます。

サモス島、朝です。

本日セルチュクに帰ります。

すっかりホームタウン気分のセルチュク。


                                                                       散歩中、屋根に育つ花



セルチュクに宿泊し始めた頃から、体に赤い発疹が出てきました。

首の裏、右手、左太ももに無数の斑点。

何かにかぶれたのか、何だろうと思ってると、日が経つに連れ増えていく。

最終、至るとこに100以上の発疹。

友達は何ともない。

これはマズイ、もしかしたらじんま疹かと薬局へ行くことにしました。
(かゆくてかゆくて辛いので何かクスリが欲しかったのです)

そしたら、蚊に刺されてるわねってことでムヒ的な薬を頂きました。

私だけ刺されて、友達が1つも刺されないなんてあるだろうかといぶかしく思いながらも、薬をぬり、持ってきてた虫よけスプレーをし始めた途端、友達が刺され出しました。

それで、気持ちもすっきり。

本当に蚊だったのです。

羽音がしないから気付かなかっただけのようです。

一時は本当に心配になったので蚊が原因でよかった…のかな。

それにしても刺されすぎ。



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真実のパムッカレ

パムッカレ行ってきました。

ある意味で期待を裏切らないというか、正直私はまた行きたいとは思わないところでした。

水(?)がはって空が映ってというのを想像してたのですが、実際水があるのは極一部でした。

何でも、日によって水がはられる場所が違うとか。


RIMG0610.JPG
                      水のあるきれいなところ



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                                      真実のパムッカレ


でも、見れてよかった。

もう見たいと思わなくていいので。

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岩の町を出て


セルチュクという町にやってきました。

トルコの西側の町です。

旅は先日、退屈という名の最大の山場を迎えていましたが、
2泊ほど繰り上げてセルチュクにやってくることができました。

ホッとしております。


RIMG0509.JPG
                                      変な寝顔のネコ

photo by MoMi - -

カッパドキアの憂鬱

 一昨日の晩、カッパドキア近くのギョレメという町にやってきました。

そして昨日はカッパドキアを見て回りました。


                                 ガイドブックのような景色


天気がよかったので景色はきれいで気持ちはよかったです。

ただいくらカッパドキアといえどやはり岩。

岩で楽しめる時間ってそう長くはないもんです。

特に岩が好きってこともない私は2時間もあればもうお腹いっぱいでした。

どこも向いても岩ばっかりでなんなら後半はちょっと辛かった。

そして、もっと辛いのが泊まっている洞窟ホテル。

もうほんとーに暗い!

何も見えません。陰鬱な気持ちになってきます。

急きょ予定を変更してなるべく早く次へ移動することを話し合いました。

カッパドキア、悪くはないんですが。

期待感でどうしても上がるハードルを越えるほどではなかったか。


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安息の町へ

おはようございます。

ただ今、朝の8時。

昨日からサフランボルという町に来ています。

すごくきれいなところです。

ここは木と土壁で作られた昔ながらの家が残るところで、石畳の道や周りの山々も含め素晴らしい景観です。


                                    街並みとマーケット      



昨日は夕方にここからバスで少し移動して、ヨリュク村にも足をのばしました。

とても小さい村で、伝統的な家に花がたくさん咲きみだれていて美しいところでした。

RIMG0547.JPG
                                     おもしろい植木鉢



村からの帰り道、あまりの気持ちの良さに動揺。

全視界の景色。道に咲く見たことのない花。

もしかして、天国?いつのまに死んだのだろう。

そんな気さえした程です。

今日もう1日ここに泊まって、次はかの有名なカッパドキアに移動します。

photo by MoMi - -

反省

おはようございます。

トルコは今、朝の10時すぎです。

昨日はちょっと大変でした。

うかうかと嘘つきの客引きに連れて行かれたりなんかしてダメですね。

そして、昨晩は一緒にきてる友人と反省会。

RIMG0136.JPG


























イスタンブールの夜




さて、本日より気を取り直してまいります!!

今日は夜行でサフランボルという古い町に移動します。

なんでもとても綺麗な町のようで楽しみにしてたところです。

早く移動したい。

イスタンブールの旧市街は本当に気を抜けなくてしんどいんです。

都会ってやっぱり好きじゃない。

いまや会いたくない人が何人もいます。

では、少し散歩に出て来ます!(誰にも見つからないことを祈って!)
photo by MoMi - -

はじまりました!


6月1日ついにMoMiがオープンいたしました!!

思った以上に時間がかかりました。

これからどうぞ宜しくお願いします!



そして唐突ですが、Yは今トルコに来ています。

昨日、イスタンブールに入りました。

今から約1ヶ月かけてトルコを見てまわりたいと思います。



とりとマルマラ海
ホテルのテラスから見えるマルマラ海 


せんたくもの
散歩中の壁


 

photo by MoMi - -

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日本です。 8年も前の出来事ですがのんびり更新しております。

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